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始話「つながる未知」

ここは傘を武器とする世界。通称、”パラソル・ザ・ワールド”。

ここに一人の青年がいる。ある者と戦うために集団を率いていた。

「おい、大丈夫か？」

「隊長！！私どもは平気です。だから奴らを倒してください」

　そして彼の役職はとある隊長であった。

「気をつけろ。奴らだ」

「ぐは……」

「おのれ！！あいつら」

　また彼は追っている者の憎しみを持つ者でもあった。

「く……。俺、一人になったか」

「無様だな。若僧」

「お前らに俺の何が分かる？」

「俺に刺されてお前が死ぬことだ」

　また彼は追ってる者に刺された者でもあった。

「ふ……。生き残っていた皆の衆よ、すまない。私はここで命を落とすことにしよう。平和な世界を未来の者が作ってくれることを祈って……」

　また彼は自害した人物でもある。そして救世主たちをこの世界に導いた人物である。そう、これは彼の願いによって導かれた救世主たちの物語である。お互いの未知なる運命がそれぞれの世界を結び、彼の意志を繋ぐ道になるのである。