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僕は選ばれし者です。  作者: 病弱マンボウ
7/7

僕は成長期です。1

その後、マーレのところへ行き、当然めちゃくちゃ泣かれた。ひとしきり泣かれた後、お昼ご飯を食べた。

それから、家族揃って、ガイ達の家に行き、無事に目を覚ましたことを報告した。ランとランの両親にはとても感謝された。ランが泣いているところは初めて見たかもしれない。


みんなの家を回った後、家に戻った時には夕方になっていた。

僕らは少し早めの晩ご飯を食べることにした。

そして、僕はカインに考えていたことを話した。


「ねえ、パパお願いがあるんだ。」


「ん?どうした?」


「僕に戦い方を教えてほしいんだ。」


僕は今回のことで、自分の不甲斐なさを感じた。そのため、僕は強くなりたいと思った。

天使とのことも頭にはあったが、それよりも、せめて自分の手が届く、家族や友達を守れる程度の力がほしいと思ったのだ。


「レーン!何を言ってるの!あんなことあったのにまだ懲りないの?」


きっと反対されるだろうと思ってはいたけど、今回の母さんは今までにないくらいきつい口調だった。

どうしたものかと考えていると。


「母さん。レーンにも考えがあるんだよ。それに、俺たちがいつまでも守ってやれるわけじゃない。レーンは男の子だし、自分の身を守れるくらいには強くなってもらわないと逆に不安だよ。」


「で、でも!」


「母さん。大丈夫だよ。レーンを信じてあげよう。」


マーレはそれ以上反対しなかったが、「無茶だけはしないでね?」とだけ言われた。

まさか、カインが賛成してくれるとは思わなかった。同じ男ということで考えを察してくれたのかもしれない。


「レーン。ちょうど明日休みを取っているから、早速鍛えてやる。」


「うん!ありがとう!」


その後、みんなで一緒のベッドに入って眠った。



次の日


朝早くに、カインと一緒に起き、顔を洗い、庭に出た。

庭に出てすぐカインが話しかけてきた。


「それで、レーンはどれくらい魔法が使えるんだ?」


「えーと、たぶん土と火と光の魔法の下級かな?」


「なるほど、賢いやつだと思っていたが、ほんとに天才だな。」


父親に認められるのは、悪い気はしない。少し照れくさくなる。


「そういえば、パパは何級の魔法が使えるの?」


「ん?ああ、俺は普通の魔法はあんまり得意じゃなくてな。中級までしか使えない。」


そうなのか、国勤めの騎士なんてしていたから上級か最上級くらいの魔法が使えるのだと思っていた。

あれ?普通の魔法って?


「パパ、普通の魔法って、他の種類の魔法があるの?」


「ああ、お前は家の基礎の本しか読んだことがないから知らないか。魔法には放ったりするものと、自分を強化するものがあるんだ。例えば、、、。」


そう言うと、カインはスッと目を閉じた。すると、カインの体の周りがぼんやりと赤く光り出した。


「今のこの状態は火の魔法で強化している状態だ。火で強化すると攻撃力上昇と攻撃に火属性がつく。」


カインの話をまとめると、魔法での自強化には属性によって違いがあり、水は技速度上昇、水属性付与。土は防御力上昇、土属性付与。雷は麻痺攻撃、雷属性付与。風は移動速度上昇、風属性付与。闇は魔法(属性)攻撃上昇、闇属性付与。光は魔法(属性)防御上昇、光属性付与。

また、属性には組み合わせることでさらに強くなるものがある。これは魔法でも同じことだ。

一番簡単なもので、火と風の組み合わせで火炎属性がある。これは他にも種類があるが、今回は省くことにする。

と、まあだいたいはこんな感じらしい。


「なるほど。なんとなくわかったよ。とりあえず、僕もやってみるね!」


そういって、僕は目を閉じ、自分の周りに火を纏うイメージをする。するとぼやっと体の周りが暖かくなったような気がした。目を開けてみると、カインのものには及ばないが、体がぼんやりと赤くなっていた。


「維持するのが難しいけど、できたよ!パパ!」


カインは僕の方を見て、とても驚いた顔をしていた。


「す、すごいな。この属性強化は騎士になるための必須条件で、試験項目の一つでもある。それぐらいには難しいもののはずなんだけどな。」


「そ、そうなの?」


僕はその時またやり過ぎてしまったと後悔した。


「レーン、お前もしかしたら、俺と同じで騎士とかの方が向いているかもしれないな。とりあえず、それを維持しながら剣の稽古と素手での組み手を毎朝しようと思う。それでいいか?」


それなら、魔法の稽古にも近距離戦の稽古にもなるな。


「うん!よろしくお願いします!師匠!」


カインは少し恥ずかしそうにしながら「おう!」と答えた。



サブタイトルつけるのが難しいです。

読んでくださり、ありがとうございました。

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