表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は選ばれし者です。  作者: 病弱マンボウ
3/7

僕は子供です。2

暇潰し程度にお読みください。

家を出てすぐ、僕はいつも行くの丘に向かった。

丘の頂上には一本の大きな木が生えていて、そこが僕らの集合場所だった。僕らというのが、


「おーい、レーン。遅かったな!」


「レーンはきっとマーレさんのお手伝いをしてたのよ。」


「それなら、僕だってしてきたよ?」


「お手伝いをしてない子なんて、この村にはいないでしょ!まぁ!私は頼まれるのが嫌で黙って出てきたんだけどね!」


まず、この中で一番体が大きくて、決断力のある。このメンバーのリーダー、ガイ。

次に、おっとりとしていて、少し天然のマイン。

3人目が、気弱だけど、優しいスン。

4人目が、元気で、お茶目なラン。

そして、僕を含めたこの5人がいつものメンバーだ。


「遅くなってごめん。それと、ラン、帰ったらまたお母さんに怒鳴られるね。言い訳は考えたの?」


「いいのよ!怒られるのはなれたし、それにどうせ怒られるんだから、言い訳なんて考えるだけ無駄よ!」


「それもそうだね。」


そういうと、皆が笑った。ひとしきり笑い終わると、ガイが話始めた。


「じゃあ、今日は村の外れの川の向こう側に行くぞ!」


「いいわね!」


「危ないよ、川の向こうは魔物が出るからって、パパもママもいってたし。」


「スンの言う通りだわ。だって魔物は怖いのよ?」


「スンもマインも怖がりだな、大丈夫だ!俺がついてる!」


「そうよ!それに私もいるし!ねぇ、レーンもそれなら安心よね?」


いつも思うけど、どうして子供はこんなに自信に満ち溢れているんだろうと、少し呆れながらも、僕は答えた。


「そうだね、ランがいれば安心だ。」


まだ魔物というものを見たことがないので興味があったのと、このピンヘ村の周りには、そこまで狂暴な魔物は出ないと父親のカインから聞いていたため、いざとなれば、魔法で皆で逃げるくらいの時間は作れると思い、賛成することにした。


「よし!じゃあ、多数決で今日の行き先は川の向こう側に決定!」


そうして、僕らは村外れの川に向かって出発した。

この後、僕は自分が自信過剰な子供と変わらないことを痛感することになるのだった。

読んでいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ