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#14 非日常の学校生活の始まりはこれからだ!

 ベルモンドがこの学校に姿を現してから逃走するまでに約三時間くらい経っていた。

 静まり返った校舎から安全だと判断されたかのように校内放送の開始を告げるアラームが鳴り響く――。


「校庭にいる生徒、教職員にお知らせします。怪盗ベルモンドは謎の白衣の美女パースエイダープレイヤー・ミサとニャンニャン刑事、ニャンニャン仮面が見事に追い出したそうです。本日の五限目と六限目は中止となりますので、生徒は速やかに帰りましょう。バスの時間は十六時十五分、一七時十分、一七時五十分の全三便です。教職員は緊急職員会議を行いますので、帰りのショートホームルーム終了後、会議室に集まってください。もう一度繰り返しお知らせします……」


 紫苑の落ち着いたアナウンスが数回繰り返し流れ、生徒達や教職員は少し安堵の表情を見せていた。

 しかし、彼らはミサ達は何者で校内で彼女らがどの教室で戦っていたのかは分からない――。


「やっと終わったよ」

「結構長かったよな」

「ベルモンド、また出てこないよね?」

「さあ」

「分からないのかい!」

「うん。出てくる保証はないからね」

「ところで、謎の白衣の美女パースエイダープレイヤー・ミサやニャンニャン刑事、ニャンニャン仮面って誰だろう?」

「おそらく政府とかで雇っている人達がやっているんじゃないの?」

「なるほど」


 校庭に避難していた彼らはそのようなことを口にしながら各々の教室へ戻っていった。



 *



 無事に教室に到着することができた生徒達は担任である春原がそこにくるまで談笑をしながら待っている。


「はい。じゃあ、席に着いてー! 帰りのショートホームルームを始めるよー」

「はーい」

「先生、教室にくるの早い!」

「もう少しゆっくりきてくださいよ」

「まだ話し足りないからさ」


 彼女が教室に姿を現した時、生徒達はいそいそと自席に着き始めた。

 

「んー……それでもゆっくりきたんだけどな……明日でちょうど中間テスト二週間前になるからそろそろ勉強を始めてね。三年生の一学期のテストは重要だから、赤点を取ったら承知しないからね!」

「「はーい」」

「今日はこれで終わり! みんなは速やかに帰ってね!」


 春原は生徒達に重要なことを告げ、教室から会議室へ移動し始める。

 一方、生徒達は帰路につくなり、バスがくるまでの間は会話をして待つなりして放課後を過ごしていた。


 この学校の非日常的な学校生活がまだ始まったばかりの騒動の話であった。

2018/12/13 本投稿

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