美しいと、それだけを。
『 君は、皆が言うほど綺麗じゃない 』辺境の農村出身のリオネイラは、三年前、幼馴染で許嫁の少年に言われた言葉に、ずっと魘されている。美しいことこそ存在意義だというように、ずっとそう囁かれてきたのに。捻りに捻くれ、村を飛び出したリオネイラは、央都ルメールで、運命の悪戯にあう。「 幼馴染で、許嫁で、恋人 」は?そんなのきいてないから!有り得ないから!「 ねぇネル、そうだよね? 」アンタいつからそんなやらしい顔するようになったのよ!ほんと、最低馬鹿阿呆有り得ない!大人ぶったお子様魔術師と、元清楚系捻くれ少女の傍から見ればちょっと馬鹿らしい恋物語。何でもかんでも嫉妬とお子様さで片付ける。それが私のご都合主義です!
美しいと、それだけを。
2017/02/12 23:37
(改)