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僕は生き恥をさらし続ける

作者:

僕は、一度死んだことがある。俗にいう仮死状態だ。

20の運で自ら息を吹き返した。それを聞いてから僕は思うことがある。それは


僕はこの体の本当の持ち主なのか、


死んだ時、間違って入ってしまったのではないか、と


そう思った時から、僕の中に一つ人格のようなものが入った

それは「俺」という某戦国の利休のようなやつだ。


僕は、気弱で他人しか愛せなくそれ故に優しいっていう勘違いされるいわゆる「陰」だ。


俺は、元気で調子よく、時々僕に助言や罵倒したりする。でも陰湿で怒りっぽいから友達ぐらいしか見せない僕にとって「陽」のような必要不可欠な存在だ。


俺がいるからこそ、今の僕があるけれど、でも時々、「僕なんか消えてしまえばいいのに、」「僕がいるから決断力が欠けて部を乱すんだ。」「俺だけなら、皆、安心できるのに、」と死ね死ねという声が聞こえる。その時、俺のあのひとことがあったから今の僕がいる。

『あのな、死んでもこっちが迷惑なんだよ、』

「ごめん」

『だからさ、生き恥をさらし終わってから死ねよ』

「え」

『死ぬなんてお前のことだし、どうせ無理だろ?』

「う、」

『でもな、生き恥さらしてると思えばよ、お前は他人のために死ぬ気が無くなるだろうし、俺も生きれる。合わせたら一石二鳥だろ?』

「確かに...!でも」

『いいか、これだけは言うぞ、他人のために死ぬな、他人のために生きると思え、拒否権はない、わかったな?』

「え、う...うん!」

一筋の光が見えた、そんな感じだった。

あの時は、正直、意味がわからなかったけれど、いまならわかる


だから「僕」は「俺」と一緒に生き恥をさらし続ける。


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