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☆プロローグ☆


 幼馴染の〜の1文だけで書きはじめました!

軽いノリで書きはじめたのでお先真っ暗な感じですが

お付き合いいただけたら嬉しいです。

 いつも一番近くにいたお姫様。

 お人形みたいな丸い瞳であたしをいつも見ていてくれた。

 

 細い腕も、歩くだけでフワフワリと揺れる髪の毛も。

 瞬きするたびに垂れるまつげも、小さなかわいい唇も。

 全部をひとりじめしてたんだ。


 魔法がとけるその日までは……。


 ウチの玄関を出て右隣の家の玄関までは子供の足でも1分もかからない。

 『島崎』という表札の家も『滝沢』とい表札の家もどっちもあたしの家みたいなものだった。


 「おばさーん、遊びにきたよ〜。ユキのランドセル見にきたよ〜」


 ウチよりも広い島崎家の玄関は洋風で幼いあたしには絵本の世界に迷い込んだみたいで嬉しかった。

 あの日はあたしと幼馴染のお姫様、ユキが小学校の入学式前に、お互いのランドセルを見せ合う約束をしていた日だった。


 「いらっしゃい、夕紀なら二階で待ってるみたいよ」


 ユキのお母さんはユキと同じで美人だ。

 いつも綺麗にお化粧していて、綺麗な服をきていてウチのお母さんとは大違いだった。

 あたしはニッと笑うと通いなれた階段を駆け上がってユキの部屋へ入った。


 「おそいよ〜」


 かわいらしいオレンジ色の絨毯の上でユキは寝転がりながら本を読んでいたのか、本から目を離してあたしに向かって口を尖らせた。


 「ごめんごめん。お母さんがお手伝いしてから遊びにいけって言うんだもん」


 「いっつもそうなんだよね」


 ユキは本を閉じるとクローゼットに向かう。


 「そんなのより、これ見てよ。かわいいでしょ? これが一番赤かったの」


 あたしはお母さんに内緒でこっそりと持ち出した赤いランドセルを丁寧に絨毯の上に置く。


 「わ〜、かわいいね。ユキもね、買ってもらったよ」


 「見せて! 見せて!」


 小さく飛び跳ねながらユキのランドセルの登場を今か今かと待った。


 「重いと疲れちゃうから軽いのにしてもらったんだよ。ほら、これ―――」


 ユキがそう言ってクローゼットから取り出したランドセルを見てあたしは目を丸くした。

 

 「ユキ……それ、変だよ?」


 「え? 変じゃないよ? 一番軽いランドセルなんだよ」


 ユキはランドセルに腕を通すと嬉しそうにあたしに見せてくれた。

 

 でも、おかしいんだよ。

 だって……。


 「それ黒いじゃん!」


 あたしの強い口調に驚いたのか、ユキはオロオロとしだす。


 「お、女の子は赤なんだよ?」


 「えっ、えっ……。だって……だって……」


 泣き虫なユキはすぐに泣きそうになる。

 

 「だってじゃないよ! 黒なんて男の子のランドセルだよ!」


 「そんな〜……」


 ユキがうつむきながら涙をこらえていると、部屋におばさんが入ってきた。


 「あら〜? めずらしいね、ケンカ? あ! かわいいランドセル。やっぱり女の子はかわいいね〜」


 おばさんは楽しそうにあたしのランドセルを撫でる。


 「じゃあ、お願い。ユキのも赤にしてあげてよ」


 なんだか悲しくてあたしまで涙目になる。


 「やだ、だってユキは黒でいいのよ? 赤にしたら女の子になっちゃうでしょ?」


 おばさんは意味不明な言葉を言いながらあたしの目にたまった涙を拭いてくれた。


 「そうだよ……ユキは男の子なんだよ」


 ユキが不安そうにあたしの手を握ってきて、そう呟く。


 男の子?

 ユキが?

 あたしよりもずっとかわいいのに?

 

 「オトコノコ?」


 あたしの言葉にユキは「うん」と嬉しそうに笑った。


 その後の事は記憶が曖昧になっていて、よくおぼえていない。


 おぼえているのは。

 帰ろうとするあたしの手を泣いてひっぱりながら「嫌いにならないで」と何度も懇願するユキの顔と涙。


 生まれてからずっとお隣に住んでいたお姫様はお姫様なんかじゃなくて泣き虫の王子様だった。


 ただ、それだけのこと。

 

 いつもと変わらない不安そうなユキの顔を見ていたらバカらしくて笑ったのをおぼえている。

 

 だって、いつだってあたしを追いかけてきてくれたのは「ユキ」で大事な幼馴染には変わりはなかったから。


 男の子とか女の子とか。

 王子様だとかお姫様だとか。

 そんなのは関係ないんだ。


 ユキはユキなんだって。

 

 だからその時はずっと仲良しでいられると信じていたんだ。


 

 

※下にあとがきと次回予告がひっそりとあります。

    (あとがきパスな方用に見えないようにしています。





































 ◆†あとがきという名の懺悔†◆


 ご来場ありがとうございました!

 はじめまして! 美月みゅんです><

 きゃ〜っ、なんかドキドキです!

 読んでもらえるかなと緊張しながらアップしてます。

 久しぶりに書きはじめたので感覚がおかしいのですが。

 短編ばかり書いていたので長編は久しぶりなうえに幸せ♪

 文字数を気にしなくていいし、好きなこと書けるって幸せです♪

 年末に新年には〜とかって思っていたのが2月になってました;;

 連載すると時間がガーッてなくなるんでほかの事をやってました。

 HP作成もしたのであとはアップロードしたら完成です><ノ

 とりあえず、長編とかいってますが短めの予定です。

 テーマがバレンタインなので出遅れ感ツヨメですね;;

 しかも、まだ最後まであらすじノートに記入されてなかったり……。

 どうすんだ? 私?


 さて次回♪ ☆1☆ チョコレートと王子様

 

 とりあえず主要メンバー出していく感じで。

 ラブコメ、ラブコメ、ラブコメ。

 暗示にかけないとシリアスになるかエロになるかの綱渡りです。

 もう、王道でいくしかないんですよ。

 ベタが一番ですよ。

 へっぽこなので気合いれてがんばります!

 



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