大反響
大反響
姉御達の猛攻は止まらなかった。
「で、何とかしようとしたの?」
「いや〜・・・。」
「いや〜じゃないでしょ!ハンカチ落とすとか、貧血のふりして倒れるとか?」
やばぁ、発想が一緒!私は負け組み?
「古っ!貧血って?」
横から高島くんがちゃちゃいれた。
「うるさい!高島!」
かおり姉の一括に高島くんはシュンとなった。
「まったくせっかくのチャンスを逃して!明日も同じ時間に阪急に乗りなさい!」
あっ!そっか。その手があったか。さすがかおり姉!
「そこの負け組み二人!人の事言ってる場合か?」
マスターの言葉に姉御達の猛反撃が始まった!
「マスター!何て〜!」
かおり姉が凄む!
「はやみの成功は私達に未来をもたらすかもしれんねんで」
由真姉が訳分らん事を言う
「コンパでも開いてもらう気か?」
マスターが姉御をいじりだし、事態は変わるかと思ったが・・・
「はやみ!!!!」
いきなり扉が開いて大声で清川さんが入っていた!
「おお、カズ!久しぶり。」
「大ちゃん、今日はお前はええんや!」
清川和博、マスターのお友達でプロ野球選手。あっ!そうそう、マスターは元高校球児で甲子園の優勝投手。だから野球選手がお客さんが多い
「なんや!あのブログは、何処のどいつや!そのチャーリーってやつは!」
あ〜、この人までぇ〜
「清川さん、落ち着いて。ただの一目惚れだから!」
横にいたかおり姉が答えた。
「そうです。ただの一目惚れですから!」
何!私は以外と人気ものだったの?
「ほんでもなぁ、このはやみがあそこまで浮かれたブログ書くっちゅう事はやなぁ、今回はちょっと違うちゅう事やろ!」
周りの全員がうなずいてる!
「かずちゃん、お前関係ないやろ?」
マスターの言う通り!
「大ちゃん!それはないで、お前と俺は親友や、その親友の弟子の一大事やぞ!黙ってられるか!お前の弟子は俺の弟子も同然や!ちゃうか?」
違うと思います。私野球やってません〜!
「そうやなぁ」
えぇ〜マスター・・・
「はやみ説明してみ!」
もう、頭混乱!今日はいったい何回説明したことか?
私の説明より周りの人たちが説明してくれた。お店全員が何だかの一体感で話が進んでゆく。
20席のお店が一体何回転しただろう?いつもは11時までの前田くんも今日は残業!
マスターがおもむろにおすすめが書かれた黒板を手にとって書き直し始めた。
前田くんがそれを覗き込んで笑ってる!何書いてるの?
「これでええか!」
何! ちょっと何書いてるのよ〜
チャーリーの特徴!
髪は短め! ガッチリしててぇ〜! 背は私より高くてぇ〜(ヨッシーは167cm)目がやさしい感じでぇ〜、携帯ストラップがチャーリーブラウン
「これで、みんなわかるやろ!なぁ、ヨッシー」
私はマスターも敵だとここで認識した。
ただそれ以降に来たお客さんには説明が楽になった!
結局、お店が終わったのは3時をまわっていた!
「お疲れ!」
「お疲れ様です。」
「しかし、ブログの効果と言うか、ヨッシーの人気の高さと言うか。お店としては万々歳やなぁ。明日もあるでこれは?」
もう結構!かなり懲りました。しかしながら、ブログ恐るべしです。
「どうする?一杯やってかえるか?」
とてもそんな体力気力が無いです。それに飲みに行ってまた、聞かれるのもいやだし。
「やめときます」
「そっか、じゃぁ早めに帰れよ」
何とも私の一目惚れは大騒動になってしまった。明日は普通になりますように。