氷の洞窟
アル「寒い~~~~~。」
ミミ「アルは寒がりだな~。」
ナディア「アルで無くても、十分過ぎる程寒いですわ。」
今俺たちは天然迷宮の1つ、氷の洞窟に居る。
マイナス15℃という寒過ぎる洞窟での戦闘訓練なのだ。
手足が寒さで思う用に動かない、剣を持つのも辛いのだ、皮の手袋を二重にしているがそれでも冷たい。
コレは、俺たちの強さの要で有るスピードが削られる事を意味している。
更に汗をかけば、汗が氷り体力を急激に奪うばかりか凍傷や寒さで死んでしまう事も有るのだ。
その上、モンスターが強いときている。
天然迷宮なのでモンスターの強さにばらつきは有るがそれでも強いのだ。
アル「キツいなここは。」
ナディア「手応え有りすぎですわ。」
ミミ「確かにモンスターは手ごわいな。」
アル「ミミちゃん、獣人は、寒さに強いの?」
ミミ「強い種族も居るぞ。」
「私は特別強い種族では無いけどな。」
ナディア「寒さに特別に強い種族て…………」
「考えたく無いですわね。」
アル「この寒さが平気なら強いと思うよ。」
ナディア「そうですわ、十分寒さに強いですわ。」
ミミ「ここらの氷は滑りそうだな。」
アル「確かにスパイクのかかりが悪くて滑るね。」
ナディア「やってられないですわね。」
「さっさと氷魔石を回収して帰りたいですわ。」
地図を確認して採掘場所を目指す。
氷魔石は普通の魔石と違い初めから氷属性が付いた魔石でコレを結晶化させれば氷属性の魔法を誰でも使える用になる便利な物だ。
ナディア「この辺りですわね。」
アル「有るかな?」
ミミ「どうだ?有りそうか??」
ナディア「怪しい場所を掘ってみましか?」
アル「それが良さそうだね。」
手分けして鉱脈を探した
ナディア「コレちょっと怪しいですわね。」
アル「それぽいね。ほってみよう。」
ミミ「コレぐらいあればもう良いかな?」
アル「そうだね。」
ナディア「コレ以上は、こちらの身が持ちませんわ。」
アル「全くだ。」
ミミ「2人とも、本当に寒さが苦手なんだな。」
ようやく使える用になったの封印魔法でカード化して地上を目指す。
倒したモンスターもカード化しているので探索や脱出などの行動が素早く出来るので、こんな状態の時には特に便利だ。
ようやく外に出ると先生たちが出迎えてくれた。
クレア「ホットチョコレートティーよ熱いから注意して飲んでね。」
アル、ミミ、ナディア「ありがとうございます。」
本当に美味しいかった。ジンジャー入りのホットチョコレートティーは芯まで冷えた体を中から温めてくれた。
アル「クレア先生の手作りホットチョコレートティーは心も体も温まりました。」「僕は、愛を感じます。」
クレア「本当に?」
アル「はい(o^∀^o)」
クレア「ガイ先生の手作りよ、良かったわ。」
ミミ、ナディア「ガイ先生ありがとうございます。」
アル「………ありがとうございます(T_T)」
クレア「アル君おかわりいる?」
アル「イエ、けっこうです。」
モンスターと氷魔石を買い取ってもらったころには十分に体は温まっていた。
鎧の下に着ていたコートを脱いで普段の格好に戻った。
アル「そろそろ、鎧も要らなくなるね。」
ナディア「そうですね。私たちの強さだと意味がなくなりつつ有りますわね。」
ミミ「寧ろ回避速度が上がって良いかも知れないな。」
アル「敵によっては鎧が有る方がダメージ増えるし思い切ってレザーだけにしようかな?」
ナディア「アルなら、皮のコートで十分ですわね。」
ミミ「私たちもそうするか?」
ナディア「授業で指定されない時なら良いですわ。」
ミミ「そりゃ指定されたら着るさ。」
アル「鎧の手入れの時間も減るし決まりだね。」
ナディア「然し今日は、本当に参りましたわね。早く温かいお風呂に入りたいですわ。」
ミミ「同感だな。」
アル「ミミちゃんは、寒くなかったて言ってなかった?」
ミミ「お風呂は、別だ。」
こうして、寒く長い1日が終わった。