新学期に向けて
新学期にむけて俺たちは、迷宮に潜り込んで経験を重ねた、地下五階で戦っている。
一番深く潜った時は9階まで行けたが、流石に無傷とは行かない、治療魔法が使える用になったとは言えまだ未熟だ。
俺がバイトをして居る時は、ミミは町の食堂で働き、ナディアは冒険者協会の受付をしている。
アル「ナディアてバイトの必要無いんじゃ無いか?」
ナディア「情報収集ですわ、それに顔も売れますのよ。」
ミミ「私も冒険者が集まる食堂を選んだのは、情報収集が目的だぞ」
アル「色々考えてるな~」
ミミ「病院は情報収集になるだろ?」
アル「今のとこ無理だな、冒険者は来ない。美味しいスープの作り方を教えて貰ったぐらいだな」
ミミ「一応は、役にたつだろ(≧∇≦)」
アル「笑わなくても良いだろ」
ナディア「そうですわ、笑うなんつ……ぷぷぷ( ~っ~)」
アル「2人とも酷いな」
ナディア「良いじゃ無いですか、治療魔法は一番役にたちますわ」
ミミ「使わず済むのが1番だが、一番役にたつ魔法だからな」
「レアだし」
アル「まあ~~そうだけど、技術力アップを目指すよ」
病院に行くと既に治療を待つ人の列があった。大きな病気や怪我は青の教会に行くが、小さい怪我などはここに来る人が多いのだ。
町の治療施設で一番の安さを誇る庶民の味方だ。
1日働くと、飴やお菓子でリュックが一杯になった。
この調子でお菓子を貰えば、近い内に冒険者用の背嚢を持って来ないといけなくなりそうだ。
光魔法で治療を続けながら、タンタン先生の治療を見学したり、手伝いも出来る用になって来た。
夜は皆で手合わせや連結の確認、基礎体力の向上をさせる練習をする。
そして夏休み最後の日がやってきた。
この日は、1日しっかり休む事にする。
最終だけあり既に4分の1は帰ってきて居る見たいだ。
俺は、料理の本を探しに図書館にやってきた、(冒険中の料理)と書かれた本を手にとろうとしたら、隣の子と手があった
?「あ、あなたもこの本を?」
アル「大丈夫です、他の本探しますから」
?「あなた、料理好きなの?」
アル「料理食べる方が好きです」
?「面白いわね、私は作る方が好きよ」
「食べて貰える方が嬉しいわ」
アル「そうですか?」
「俺は自分で美味しい物が食べたいからですね」
?「良かったら新作のケーキが有るの食べない?」
アル「良いんですか?」
?「もちろんよ」
「こっちよ、付いてきて」
彼女に連れられて図書館の奥に有る隠し部屋に入った。
アル「こんな隠し部屋が有るんですね」
?「知ってる人は殆ど居ないわ」
「私がかってに使ってるの」
アル「すみません、俺アルて言います、何と呼べば言いですか」
?「私?」
「私は、メガネのペッパーよペッパーて呼んでね」
アル「分かりましたペッパーさんですね」
ペッパーは一枚のトランプの用なカードを取り出すと、テーブルに置いた。
すると、カードが消えケーキになった。
アル「凄い、何ですか今の魔法は?」
ペッパー「封印魔法よ」
「元は、モンスターの封印に研究されてた魔法の失敗作ね。」
アル「失敗作なんですか?」
ペッパー「モンスターの封印魔法としてはね、生き物の封印が出来ないのよ、それて意味無いでしょ?」
アル「確かにそうですね」
ペッパー「でも便利なのよ、より正確に言うと、魂の有る物は封印出来ないけど、モンスターの死体や荷物を運ぶならとても便利なの。」
「封印する物の大きさによって使う魔力の量が増えるけど、今みたいに出すのは生活魔法で出来るわ」
アル「僕にも封印魔法出来ますか?」
ペッパー「それは、分からないけど教えて欲しい?」
アル「お願いします」
ペッパー「この魔法の限界は、縦8メートル、横15メートル、奥行き25メートルね。
中の時間はゆっくり進むわ、外の1時間が中の10日ぐらいね。」
「最初はカード寄り小さい物から初めてて行くと良いわ」
ペッパー「とりあえず、ケーキを食べましょう。
ハーブティーも入れるわね」
モンブランの甘さと、ミントをブレンドしたハーブティーはスッキリと甘さを洗い流しいくらでも食べれそうだった。
アル「お店で売れば良いのな、凄く美味しいです」
ペッパー「良かったわ」
アル「この魔法が使えれば、荷物も減るし美味しいもの食べれますね」
ペッパー「私も美味しいものを冒険中も食べてもらいたくて覚えた魔法よ」「きっと覚えられるわ」
ペッパー「因みにカードかした物は10日で元に戻るので注意してね、探知魔法で中の状態が分かるからカードのまま販売出来るはずよ。」
アル「カードのままモンスターを売れるんですか」
ペッパー「そうよ、綺麗に倒して綺麗に処理して有れば高値になるし、下手に処理するならそのままのが高いわね。」
ペッパー「あら、こんな時間ね、帰りましょうか」
アル「ハイ、今日はありがとう御座いました、ケーキ美味しかったです」
夏休み最後の日は穏やかに過ぎ去った。