迷宮と初級治療魔法の本
今の実力で安全に潜れるのは地下二階が限度だ。
二階の探索が終わると地下一階に戻る事にした。
魔法の練習で色々な属性を試してみた、一番しっくり来たのは、サンダー系の魔法だ。
邪属性は、一度も発動しなかったし聖属性は発動にまだ時間がかかるので使え無い、その他の魔法はそれなりと言う感じだ。
それなりとは、即ち一人では使え無いのだ。
サンダー系の魔法だけは一人でもどうにかなった。
次は、強化魔法だ。
結果は使えはする、しかし強化魔法と言うよりは、気休め魔法だ。
殆ど効果は感じられない。
恐らくイメージがまだ弱いのだろう、生活魔法でも強化など無いから上手くイメージ出来ない。
お昼も近づいて来たんので一度戻る事にした。
残念な昼食をたべ終わるとクレア先生に会いに行く。
クレア先生も丁度昼食を終え戻ってきた用だ
クレア「あら又アル君何か有ったの?」
アル「強化魔法が上手く出来なくて何かアドバイスを頂け無いかと又きました」
クレア「病院は良いの?」
アル「病院のバイトは一日おきにして貰いましたから」
クレア「そう、なら良いわ」
「魔法はイメージよ、どんな魔法も関係無いわ、一度見せてあげるから上手く感じとるのよ」
アル「お願いします」
クレア先生が強化魔法を見せてくれた
アル「クレア先生、とても綺麗です」
クレア「ありがとう、上手に出来る人のを見るのも勉強よ、それをイメージして真似るの、そして自分に合う形にかえて、更に発展させるのよ。」
アル「ハイ、やってみます」
アルは、先程のクレア先生を思い出しながらイメージを作る、いけない妄想が邪魔をして上手く出来ない。
アル「クレア先生、ハァハァおっぱいが~~~」
クレア「サンダー~~~」
「何をイメージしてるのよ」
アル「すみません何か凄くて」
「おかげでサンダーのイメージはつかめました。」
クレア「………真面目にやら無いなら帰りなさい。」
アル「すみません、悪きは無いんです。」
クレア「まあ良いわ、忘れてあげる」
「それに急に魔法は使え無いわ属性変化の練習も大事だけど魔力操作もしっかり練習しなさいね。」
アル「わかりました。」
そのまま夕方まで迷宮で訓練を続けた。
次の日病院の手伝いだ
タンタン「アルに渡したい物が有る、これだこれだホレこの本をお前にやろう。」
それは古びた本だ、表紙には(初級治療魔法)と書かれて居る。
アル「ありがとうございます。」
アルは少し読んでみた
魔法治療の誓い。
医の神よ、或いはただ一つの全納なる神よ、或いは全ての神々よ、或いは父母そして愛する物全てに、私自身の全てに従って、この誓約を守ることを誓う。
この治療魔法を授けてくれた師を実の親として敬いて、必要ある時には助ける。
師の子孫を私の兄弟として、彼らが学ばんと欲すれば治療魔法を授ける。
書物や講義そして自身の経験、その他のあらゆる方法で学びえた治療魔法の知識と技術の全てを師や自身の子、或いは、治療魔法の規制に則って誓約で結ばれている全ての弟子達に分かち与える。
自身の能力と判断に従って、患者に利すると考えられる全ての治療魔法を選択し施す、害と知る治療魔法或いは薬を決して選択し使用しない。
依頼されても人を殺す薬を与えない。
生涯を純粋に患者の為に尽くし、治療魔法を行う。どんな家を訪れる時も、貧富の相違を問わず、不正を犯すことなく、治療魔法を施す。
治療魔法に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
この誓いを守り続ける事を誓う。
タンタン「今日も頑張ってくれよ。」
アル「ハイ」