夏休みに向けて
アル「夏休みは何か予定考えたの?」
ミミ「私は、家に帰るつもりだ」
ナディア「私も家に帰りますわ、アルはどうしますの?」
アル「俺は学園に残る予定だ、迷宮の浅いところで戦闘の訓練を積むか、近くで薬草採取しても良いと思ってるだが、まだ決めて無い」
ナディア「まだて明日から休みなんですよ」
ミミ「呆れるしか無いな、アルらしいのかも知れないが」
アル「何か酷くない?」
「まあ良いけどさぁ」
ミミ「ところで、アルは生活魔法で水や火が使えるから、属性魔法は既に使えるんじゃ無いか?」
アル「言われて見れば、
(ρ°∩°)」
ナディア「気付いてなかったのアル」
アル「母も父も使えたから、普通に使ってた。」
「でも攻撃にも、防御にも使った事無いし、また違うかも知れない」
ナディア「でも、アルの生活魔法て凄いですわよ、他の人の生活魔法とはレベルが違いますわ」
ミミ「ヤッパリそうだよな、私の村でもアルレベルの生活魔法を使える人は居ないぞ」
アル「確かに、生活魔法としては強いかも知れないけど、所詮は生活魔法だし」
ナディア「何が違うのでしょう?」
ミミ「確かに強いと言っても生活魔法だから、当たってもダメージ無いしな、何が違うか後で聞いたら良いんじゃ無いか?」
午後の授業は、魔法訓練所で集合だ授業前だが思い思いに、魔法の練習を始めて居る物たちも居る。
クレア先生も既にいた。
アル「クレア先生、生活魔法の属性変化と攻撃魔法の属性変化は同じですか?」
クレア「同じですよ、規模が違うだけですね」
ミミ「やはりアルは属性魔法が使えるて事じゃ無いか?」
ナディア「試しにマジックボールに属性変化をかけて下さる?」
アル「ファイヤーボール」
勢いよき火の玉となり的を砕いた
皆の歓声が上がる
クレア「アル君は、属性魔法を使えたの?」
アル「始めて使いました」
「生活魔法は使えましが」
クレア「生活魔法が使えたなら使えても不思議じゃ無いわね」
「それでもいきなり出来たのは凄いわよ、然も変化率も高いみたいだし」
クレア「複合魔法も覚えられそうね」
アル「複合魔法ですか?」
クレア「そうよ、恐らく才能有ると思うわよ、オリジナル魔法も作れるかも知れないわ」
ナディア「アル凄いですわ」
クレア「そろそろ授業を始めるわよ」
みな集まってきた
クレア「質問が有る人は居る?」
クレア「午前中の説明に足りない箇所が有ったから、付け加えるわね。」
「闘気の強化は基本は自分によ、他人を強化するのは、その性質上難しいわ、魔力での強化は自分以外にも有効よ。」
「例えば武器や防具なら闘気でも可能だけど難しいわ、闘気は特に自分から離れるほど扱い辛いから注意してね」
ミミが残念そうに
ミミ「すると、闘気は魔法に劣るのですね」
クレア「違うわ、特に強化には魔法より強いわよ。」
「それに魔力で強化した場合、敵の魔力でかき消されたり弱められる事が有るわ、闘気は変化し辛いからそういった事が起こり難いのよ。」
クレア「魔力より安全して要る、コレが強みね。」
それぞれの練習に集中した
皆苦戦している、夏休みを有意義に過ごすため、クレア先生にコツを聞こうと集まっては散るを繰り返した
授業は終わり分厚い本が配られた、今更だが最新版、冒険者カードの説明書だった。
本来もっと早くに渡すはずだったが、届くのが遅れたらしい。クレア先生もまだ読んで無いと言っていた。
それともう一つ、紋章印が配られた、この印は魔力パターンも一緒に押す事が出来る物で、冒険者カードと同じく偽物は作れ無い、そして同じく他人には使え無い物だ。
品質の保証などで良く見かける、剣や鎧それに薬など作り手により品質が異なる物に付けたり、手紙などに付ける場合も有る。
アル「宿題じゃ無かったのは良いけど、この説明書は凄いな。」
ミミ「確かにな、ここなど説明書の説明だぞ。」
ナディア「本当にですわ、説明書を捨てないで下さいと書いて有りますわ」
アル「冒険者学園ならともかく、一般から冒険者になってコレ貰っても捨てて帰るひとが多いと思うな。」
ミミ「確かにな。」
「このデカいし厚いし本当邪魔だな」
そんな話しをしながら、部屋に帰った。
一部の生徒は、既に学園寮を出て行ったらしくとても静かだ。
俺は居残り組だが、田舎に帰らなくても街に行く学園は多いらしい。
食事の質も休み中は下がるのも街に学生が流れる要因だろう。
基本学園の授業は24時間制だ、夜間訓練や抜き打ち訓練が有るので、許可無く学園を出れ無い。
とは言え基本的に申請しておけば許可は下りるのたが。
食堂にはいつもの半分ぐらいしか並んでなかった
ゆっくりと食事をとる事が出来る。
三段腹肉のラード煮込みと大きなパン、デザートは星降る夜の海の囁きを甘い香りとともに
何だかわからない旨さが有った、そしてボリューム満点だ
夏休み前の最後の食事はこうして終わった。