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第四話――父の場合――

もう今日すでに一話書きましたが、調子に乗ってもう少し。

でも、諸事情により、これは短いです。

冗談抜きで短いので梶本先生のも更新したいなー。


後、お気づきかもしれませんが第四話から段落式に変わりました。

ちょっと文字が詰まり気味かもですが、こっちの方が小説っぽい雰囲気出るかと。


「えっと……後は他の参加者を待てば良いのか?」

「はい。もう既に一人いるみたいですね。基本的にクエストモードは難しいですけど、この最初の依頼だけはかなり簡単ですよ」


 とりあえずはナビの指示に従って、ストーリーに関わる依頼を受ける。目標となるモンスターはビッグバードというものらしい。名前からして大きな鳥なのだろう。フィールドは熱帯林となっている。視界が悪く、攻撃に気を付ける必要もあるが、攻撃の際にも便利なようだ。

 試しに腕時計型のステータス表示機をいじって自分のクエストの参加者の人数を調べる。今のところ自分を含めて二人、要するに助っ人一人、となっている。ナビが今言っていた通り、難易度が低めに設定されているのだとしたらまあ行けるのではないだろうか。

 とりあえずは回復アイテムを少し購入しておこうと思い、ショップの方に立ち寄った。その時いきなり、ステータス表示機が鳴りだした。ピピッピピッとキッチンタイマーのような電子音が響く。そして、すぐ近くの若い男性の腕時計も同じようにアラームが鳴っていた。液晶には、同一依頼参加者と出ている。

 そういう事かと、一人納得する。要するに、このギルドの人ごみの中から、知り合いやら助っ人やらを捜し出す機能がついているようだ。おそらくは過去のユーザーからそのような機能が欲しいと寄せられたのだろう。


「えっと、ザッキーさんですか?」


 相手方の若い男性が話しかけてくる。若いと言っても俺から見て、という話で二十後半ぐらいだろう。世間的には若いのかどうかは少し分からない。おそらく、美波の担任の年齢がこれぐらいだったはずだ。


「ああ、そうです。えっと……カジさん?」

「はい。えっと……自分始めたばかりなんですけど……」

「あ、それはこちらもです。お互い初心者らしいので気負わずに行きましょう」


 案外落ちついた、丁寧な人だ。会社での自分の部下はもう少し抜けている上に、へらへらとしている奴が多いためか、大層物腰の柔らかい人物に思える。いや、実際そうなのだろう。


「そう聞いて安心しました。じゃあ、よろしくお願いします」


 お互いに軽くお辞儀をした後に、準備が完了したので、出かけることにする。俺がナビからこの後の手順を聞いている間、隣では男性とガイド役の妖精が口論を楽しそうに繰り広げていた。

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