優しくない痛がり屋さん
今回もお読みいただきありがとうございます
痛がり屋さんを時折見かけるようになった
自分の抱える痛みが周囲の人のものより勝っていると考えて、
どこかの誰かに対してそれでマウントを取るような行為をしている人のことだ
私の方が大変だの、
男性は陣痛を経験しないからなんだの、
発達障害のASDはADHDと比べて症状が軽いから辛くないだのと
自分の痛みと他人の痛みを歪んだ秤に載せて比べ合う
そんなに痛みで苦しむことが偉い事なのか
そんなものしか比べるものがないのか
そもそも痛みを本当の意味で計ることなどできない
同じ痛みでも人によって感じ方は違うだろうし、
躓いて転んだ時の痛みは、時として痛覚だけがもたらす痛みだけではない
挫折から生じる心の痛みは計り知れないからだ
皆辛いことは生きていてあるだろう
誰しも何かを多かれ少なかれ抱えてしまうものだ
そして多く抱えてしまった人程余裕がない
だから不毛な比べ合いをするのだと思うのだと思う
そんな時、
大変だね、辛いときはお互いに吐きだそう
その一言をその人の話を聞いた誰かが言ってあげる
きっとそれだけでその人の痛みは和らぐ
それだけで社会は優しくなれるのに
何故皆互いに優しくできないのか
良ければ評価感想よろしくお願いいたします