コラッツ予想2(7)解決は現代数学にはない数字
証明の鍵となったのは、3倍しても
2/3×3=2+2/3
になる変数というものを想像できたかどうかだ。
先ほどネットで調べて、負数や分数にたどり着いた連中はいたらしいことがわかった。
(いままでは気付かなかった)
ほかにも虚数や三角関数を用いた者もいたことは知っている。
だが、こんな奇抜な変数を考えたものはいないだろう。
それは、コンピュータエンジニアならではの発想だ。
負数を補数で扱うことも、1/3×3が0.9999999....になってしまうこともコンピュータエンジニアにとっては常識だ。
つまり、無限の桁を扱うことには長けているわけである。
数字列の中に、文章を紛れ込ませる暗号理論も馴染みの在る手法だ。
指数と小数部で数字を表す、浮動小数もあたりまえ。
それまでの固定小数では、整数と小数を分けて計算していた。
コラッツ演算は数学ではなく、コンピュータ演算なのである。
無限桁を扱えるCPUで思考することが必要なのだ。
さらに、多くの人は何回で収束するか考えていた。
3/2に惑わされていた。
3/(2^T)
つまり指数部を無視した浮動小数で
0.*********
で常に考えていれば別に都度2で割る必要はないのである。
小数部が0になれば終わり。
さらに、証明すべきは回数ではなく、1に収束することと、それが有限回であるということ。
つまりは、どんなにオーバーランしようが上限さえわかれば構わないということである。
こんなアバウトな解答は、数式では得られない。
数式では常に一意の結果が求められる。
プログラミングのように、いきあたりばったりの途中下車はないのである。