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不死鳥

作者: 羚羊

私がいつも見惚れている


死神みたいに青白くて大きい


その骨ばった手が愛でているのが


ロングヘアーの女の子だったから




私も髪の毛を伸ばしてみようと


決意したキッカケって言ったら




私がいつも見惚れている


茶色いウサギが持っているような


君の反則じみた大きな眼球が


こちらにこぼれ落ちてこないかしら






勝ちとか負けとかどうでもいい


君の輝かしい幸福な人生の


脇役でもペットでも


何でもいいから演者になりたい


女優なんて大それたものを


望まないからそれを許してほしい




昔に付き合っていた女の子の話を


どこからともなく耳にする




ヒマワリのような笑顔を持ち


真夏のラジオのように陽気な


ポニーテールの女の子らしいね






遠くから見ているだけでいい




君の輝かしい幸福な人生は


私の存在を必要としていないことを


私はよくよく知っているんだ






それでも、いいよね






恋に破れた事実を知っても


私の心は不死鳥のように


灰になってもまた甦るから




君の知らないところで


勝手に失恋し続けているんだ




それだから、いいよね


いつも幸せをありがとう

















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