表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/76

7話:おやぢ達の 法則が 乱れる!


変態が増えます。

すみません。






ハロー。リョウ君9歳だ。

今回はとっておきの話をもってきたんだ。聞いてくれるか?


何?さっさと10歳まで行け?

おいおい、いつから俺はベビーシッターになっちまったんだ?

ちょーっと待て。待てって!いったん落ち着くんだ。わかったか?

オーケーわかったわかった君の言う通りだ。

俺だってさっさと10歳まで行きたい。だが無視できない事が起きちまったんだ。


良いかどうか分からないニュースと、気色が悪いニュースがある。どっちから聞きたい?

良いニュースからか?よーしいい子だ。



あれは俺がいつものように剣の修業をしていた時だ、エリオにはボコボコにされ、リタにはケツの穴に木の剣をブチ込まれそうになってた。

剣はちょっと休憩して、マルタと魔法の修行をしたが、何回やったって上手くいかねえ。

不貞腐れてミートパイを食っていた時に奴から声をかけられたんだ。


「リョウ君。ちょっといいですか?」

「なんだ?俺を笑いに来たのかベネット。」

「ベネット?誰ですかそれ・・・?」

「あ、すみません。」

「・・・? リョウ君そんなに落ち込まないで下さい。まだ神託まで時間はありますよ。」

「止めてくれそんな慰めは。俺はもう村人コース一直線なんだ。」

「大丈夫ですよ。ルナ様はリョウ君が努力している姿をきっと見てくださってます。あんなに頑張ってたじゃないですか。」


あの筋肉モリモリマッチョマンの女神がかい?へっ。考えただけでもゾッとするね。


ルナ様がずっと見てるとしたら、この前マルタとの魔法の練習で、マルタが集中して目をつぶっていたから、エア尻揉みしてたのもバレてるじゃないか!



僕だけしか知らない話ではあるが、あの謎空間でルナ様が、神託のクラスはルナ様では決めれないと言っていた。

日頃の行いと、あとは運だと。

遺伝の説もまぁあるにはあるかもしれないが。

転生させた人間として目を掛けてくれていたとしても、ルナ様にはどうしようも出来ないだろう。

まぁ、面倒くさいだけかもしれないが。

こんな話、マルタに言っても信じてくれないだろーなー。



「どうだろうな。目を掛けてくれればいいんだけどな。」

「きっと大丈夫ですよ。それに、クラス村人でも強い御方は沢山いますよ。勇者様のお話は知らないんですか?」

「何だ?勇者の話って?」

「昔、悪い魔王が世界征服を企み、人類に戦争を仕掛けた時に、人類の先頭に立って戦い、ついには魔王を倒した勇者様の話ですよ。」


何それカッコいい。

超王道物のRPGじゃん。めっちゃ憧れる。

僕もやりたいんですけどその勇者役。てゆうか、ソレがやりたくて転生したんですけど。



「・・・ん?その勇者と村人の何が関係あるんだ?」

「勇者様のパーティーですよ。一緒に魔王を倒した方々の中にクラス村人の方がおられたんですよ。」

「・・・まじか。」


何それ超いいじゃん。

僕村人でいいや。

いやでも!騙されるな!絶対そいつ転移者とかだろ!絶対チート持ってるだろ!勇者差し置いて一番強いとかだろ!!どうせ村人以外は美女美少女だらけなんだろ!!!


「凄い有名なんですよ。勇者オルダタのパーティーは。剣と魔法の達人で美丈夫の魔法剣士エミリーさんに、世界一の速さと忍術と言う珍しい技の使い手、クラス忍者のマジマンさん。攻撃魔法と回復魔法の使い手で、パーティーのブレーンの賢者デッカーさんと、パーティーで唯一レアクラスでは無いですけど、パーティー1勇敢でタフなパーティーの要、村人イヤオさん。みんな凄く強いんですよ。」


やっべえみんな男っぽいぞぅ。やっぱ村人いらんわ。



「私は賢者のデッカーさんを尊敬しているんです。魔法の達人ですが、戦術に関しては右に出る者はいないと言われていた人です。」


あぁ、マルタはそうゆうスタイルだよな。


「マルタならその賢者様のようになれるさ。」

「ありがとうございます。リョウ君も・・・その・・・。」

「別に気を遣わなくていいぞ。まぁそのイヤオさんってのを目指してみるさ。・・・まだ決まった訳ではないが。」


村人でも強いってのはいるんだな。

シスターヨハンナも結構強いらしいし、ルナ様が村人で武術大会で優勝した者がいるとか言ってたな。

そのイヤオさんってのがそうなのかもな。



「ところで、さっき悪い魔王って言ってたろ?良い魔王とかもいるのか?」

「今の魔王さんが良い魔族の方かどうかは知りませんが、魔族と戦争になったのは、歴史上それだけみたいですよ。今は戦争はしていませんし、オシリ王国内にも、魔族の方が住んでいるらしいですよ。」

「ん?んん〜?えっ?ちょっと待て!」


魔族って友好的なのか?

・・・駄目だ。先入観が強すぎて混乱してきた。


「ちょっとすまん。魔族について知らなくってな・・・。1から教えてくれ。まず、魔族と魔物の違いってなんだ?」

「ええ、いいですよ。魔族と魔物は身体の造りは一緒みたいですね。体内に魔石がありますが、魔族には知性があって、人類と意思疎通ができます。」


ルナ様には魔物の中の強い個体が魔族だってことしか聞いてなかったな。

まぁ間違いではないか。

だから、力が強い弱い関係無く、知性を持って意思疎通できれば、それは魔物ではなく魔族に分類してんのね。


「意思疎通もできて、戦争もしてないんだろ?なんでパイマーンに防衛力が集められてるんだ?」

「さっきも言ったように、魔族と魔物は身体の構造が一緒なので、手を出さない限り魔物に襲われることは無いそうです。魔物側も魔族には勝てないのは分かっているので、互いに不干渉をしているのではないかと考えられています。なので、魔族領側の魔物が此方に流れて来るので防衛力がいるらしいですよ。」


成る程ねぇ。

じゃあ、前にカティと魔物の縄張り争いに巻き込まれた時のは、狼側かハーピー側のどっちかが先に手を出したってことか。


「それに、もう200年程前にもなりますが、人類と戦争をしていますから、人類側にも魔族側にもお互いにいい感情を持っていない方が多いです。個人では仲良くしている方も居るでしょうが、基本的には仲は良くないです。」


そりゃそうだろうなぁ。

けど200年経っているなら、どちらにも戦争していた世代ってのは居ないだろ・・・いやまて


「魔族の寿命って長いのか?」

「寿命ですか?長い種族もいるみたいですね。その種族は人間の何倍も生きるみたいです。」


じゃあ当時戦争してた奴が生きてたりするんだな。

・・・何かあったら即戦争になるんだろうかね・・・。


「その200年前の戦争は何か切っ掛けがあったりするのか?」

「その時の魔王の方がですね、魔物を操る能力を持っていたらしいですよ。それで野心に火が着いたんでしょうね。魔物と、同調した魔族を引き連れて、人類に攻め入ったみたいです。」

「今の魔王はそんな能力は無いってことか。」

「それは分かりませんけどね。魔族に限らず、自分の能力なんて大っぴらにするものではありませんから。」


まぁ、そりゃそうだ。



「魔王って、魔族の中で一番強い奴ってことでいいんだよな?」

「選ばれる基準は知りませんが・・・そうじゃないでしょうか。」

「やっぱ強いよな。」

「でしょうね。」

「美女かな?」

「・・・そもそも、男性か女性かも知りません。」

「味方したら世界の半分もらえるかな?」

「え?み、味方しちゃうんですか?」

「回復魔法でダメージ入るよな?」

「・・・回復してあげるだけだと思います。」

「やっぱ第2形態とかあるよな。」

「・・・何の話をしてるんですか?」



ルナ様には魔物の間引きをしろって言われてたんだけどな。


魔物は人類にとっては貴重な資源な訳だし、大気中に魔力がある限り絶滅しない訳だ。

増え過ぎれば1年前みたいに街を襲って来るから、間引きするってのは分かるわ。

ただ、まだ魔物を自分の手で倒したことは無いんですけどね。

みんなでタコ殴りには参加してたけど、僕のこのへなちょこ剣法ってダメージ出てるのかな?



ルナ様は、魔族はどう思っているんだろう。

手を出さない限りは友好的なんだったら、出す必要は無いんではないでしょうか?

魔族のおねーさん方とも仲良くしたいしねー。

どんなお姿なんでしょ。やっぱ角と羽はあるよね。肌の色も独特なんだよね。サキュバスとかだったらどうしよう。あ、友好的ってそういう・・・察し。うぅ〜ん。タマランチ。



「やっぱ世界の半分もらって来るわ。」

「・・・さっぱり分かりません・・・。」


可愛いなマルタは。今度は生で揉ませてくれ。




とまぁ、村人も捨てたもんじゃないぞ!ってのと、魔族と仲良く(意味深)できそうだぞ!ってのが良いニュースだ。



次は、気色が悪いニュースだが・・・、元凶が来たようだ。


「ここに居たのかリョウ氏、探し・・・む。マルタも居たのか。少しリョウを借りてもいいかな?」

「またか・・・。マルタありがとうな。ちょっと行ってくるわ。」

「え?あ、はい・・・。」

「さあ、ディーノも来ている。早く来てくれ。」


そう言うと、司祭様はさっさと部屋を出ていった。



「リョウ君。最近よく司祭様と領主様とお話していませんか?何かあったんですか?それに変な呼ばれ方されてませんでした?」


マルタが心配してくれている。ちょっとからかってやろう。


「あぁ、実は司祭様と領主様はとんでもないロリコ・・・。」

「むうおおおおおおお!!!!リョウ氏!それは言わない約束だぞ!!」


チッ。聞こえていたか。

ゲバルド氏に抱えられて拉致されてしまった。




「全く、油断も隙もない・・・。この事がバレれば私達は勿論、リョウ氏の立場も危うくなるのだぞ。」

「ジョークですよ、ジョーク。本気で言うわけないじゃないですか。」

「むぅ・・・。弱みを握ったと思っていい気になりおって・・・。」

「はっはっは〜。悪いことは出来ませんな司祭様。」



ゲバルド氏に抱えられたまま、応接室まで連れていかれた。

中では、ディーノ氏が茶を飲みながら待っていた。


「おお!リョウ氏!待っておったぞ!ささっ、早く前の続きを見せて欲しいのである。」

「そんなこと言われても、まだ書けてないですよ。早すぎですよ来るのが。」

「む。そうか、だが仕方がない。リョウ氏の作るJS物のクオリティは素晴らしいからな。」


ゲバルド氏はそう言いながら、僕の茶まで入れてくれた。


「あー、いただきます。その代わり、ゲバルド氏が待ってた、裏山の秘密基地編ができてますよ。」

「むうおおおおお!!あのロリビッチ妹の新作か!!」

「ふおおおおおお!!早く見せて欲しいのである!!」

「ぬぅ!ディーノよ!私が先だ!!貴様は、活発姪っ子JSのプールサイド編を待っていただろう!!」

「なにを!ゲバルドよ!!貴様も、お隣の内気なJSのお留守番編を楽しみにしていたではないか!!」



なんでしょうね。この醜い変態おやぢ達は・・・。

・・・どうしてこうなってしまったのか。

話はまた遡る。パイマーンの街にハーピー軍団が攻めてきて、1ヶ月くらいでしょうか・・・。





◆◆◆





その日、僕は日課の女子更衣室の覗きをしようとしていた時だ。


なにサラッととんでもない発言してんだ?

と思われるかもしれない。

いいんだよ、僕まだ子供だから許されるんだ。

それに、私はプロだ。抜かりは無い。

5歳の頃から女子更衣室の調査!誰も居ない真夜中の更衣室で予行演習をすることなんと3年。僕に全く隙はない!


それにな・・・フフフ・・・私には絶対に大丈夫な秘策があるのだぁ・・・。

フッフッフッフッフッ・・・知りたいかぁ?

いいだろう。教えてやろう。

この世界はな・・・ファンタジーだぁ。

架空の世界なんだよぉ、ここはぁ。

架空の世界で覗きをしたらどうなるか知ってるか?

架空の世界で覗きをしてもなぁ、「キャー!痴漢よーー!」と言われて、追っかけて物を投げられて終わりなんだよぉ!!

ごめんねぇ!現代日本に生きてる方々!君達は絶対真似すんなよぉ!取り返しつかなくなっちゃうよぉ!!僕はねぇ!できちゃうんだよねぇ!だってファンタジーだからさぁ!!

フフフフフフwフハハハハハハwアッーハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \



・・・という妄想でした。

ハァ・・・。流石にやらないんですけど。

こうゆうのは準備するのが楽しいんであって、実際にやっちゃうと此方の世界でも犯罪だからね!

今日のノルマを早めに終わらせて、覗きポイント12ヵ所のどれを使おう?とか考えてないから。

偶々今日のノルマは早めに終わっただけだし、足早に更衣室なんか向かってないからな!

止めるんだ私の足!止まってくれ!

そりゃ僕も見たいさ。最高じゃないか15歳以下の女の子達なんて!僕のどストライクな年齢じゃないか!こちとら中身34歳のおっさんぞ!現代日本では絶対無理だぞ!だがぬぅーん・・・駄目だ駄目だ。覗きは犯罪です。YesロリータNoタッチだよ。触ったら犯罪なんだよ。覗いたら犯罪なんだよ。これでは悪い変態だよ。私は良い変態になりたいのだよ。そう私は良い変態なんだよ!ん?そうか、私は良い変態なのか!じゃあいいよね?覗いても?良い覗きならいいんだよね?よぉし!いけえええぇぇぇ!!



更衣室までもう少しのところで、話し声が聞こえた。

くそっ!もう更衣室は目の前だってのにお邪魔虫が!

早くスタンバってないと、女の子達が帰って来るじゃん。

折角の私のはじめての覗きを邪魔する奴は何処のどいつだ?



話し声の方に気配を消しながら近づく。

話し声は領主様と司祭様のようだ。くそおやぢどもかよ!



「見よ、ゲバルド。遂に我輩は最高の魔導具を手にいれたのである。」

「む。なんだ?今日は待ちに待った決行の日だぞ。静かにしないか。」

「聞いて驚けゲバルド。その魔導具は・・・今!王都で話題の魔導カメラである!」

「なん・・・だと・・・?まさかあの魔導カメラか!」

「そうである!あの魔導カメラである!」

「では先日送られてきた、娘達が写っていた絵が作れると言うのか!」

「その通りである!その瞬間を収める写真と言う物を作るこの魔導具さえあれば、今回の計画は最高の物になるのである!!」

「ディーノよ・・・。例の薬の時もそうであったが、貴様は本当に凄い漢だな・・・。」

「何を言っているのだ・・・。我等二人、一緒に夢を叶えようと、騎士を辞めてパイマーンまでやって来たのではないか・・・。」

「友よ・・・。必ずやこの計画成功させようぞ!」

「ああ、友よ!共に行こうではないか!」



何だ?このおやぢ達は・・・。

計画?魔導カメラ?何するんだ?


「では、ディーノよ。最後の確認をしよう。監視ポイントは男子更衣室にある、覗き穴だ。この孤児院を建てた時から用意してある。」

「流石なのである。友よ。魔導カメラの撮影はできそうであるか?」

「むぅ・・・。少し嵩張るが、何とかなるだろう。」

「後は、少女達がいつ帰って来るかであるな。」

「それには後30分ほど・・・。」



えぇ・・・コイツらやる気なのか?カメラまで持ち出してガチ勢過ぎるだろ・・・。

この人達、こんなキャラでしたっけ?

めっちゃ渋いおやぢ達だと思っていたんだけどな・・・。

覗きなんて最低だあッ!!


しかも、孤児院に居る女の子ってほぼ全員子供だぞ。

とんでもないロリコンやんけ。

確かに、どちらの嫁もちんまい。

小学生並の身長のヨハンナさんに、ドワーフの嫁だ。

領主様の嫁もヨハンナさんと身体の大きさが大差ない。

二人して並んでいる姿は、小学生の女友達だ。一緒におままごとで遊んでても違和感ないだろう。


まさかそんなところにヒントが隠されていたとはな。

二人がロリコン仲間だったなんて!

・・・わかんねーよ!!



やれやれ、仕方がない。

この二人の落ちぶれる姿は見たくないし、助けてやるか。

どちらにも、かなり世話になっている。


「お二方、その辺にしておきなよ。」

「!!! お、お前は・・・リョウ!」

「なん・・・だと・・・。気配なぞ無かったであるぞ!!」


おやっ?まだまだ修行が足りませんな領主様。


「甘く見すぎですね。僕にもっこりが絡むとこれくらいの事、造作もないことです。」

「な、何を言っているのだ・・・?」

「ま、まさか先程の話、聞いていたのであるか?」


司祭様も領主様もかなり狼狽えてる。

まぁ、そりゃ当然だ。これからやろうとしていた事を思うとな。


「・・・聞いてましたよ。お二方が悪い変態だってことはね。」

「ぐっ・・・。」

「・・・一生の不覚であるな・・・。」

「むぅ・・・。た、頼むリョウよ・・・、ヨハンナや子供達にはこの事は・・・。」


司祭様が自尊心を捨てて懇願してくる。

勿論、僕にそんなつもりは無い。僕は二人を助けたい。それになにより・・・


「あ〜大丈夫ですよ。そんな気は全くありません。寧ろ、僕は貴殿方の同類ですよ。」

「何を・・・?どう言う事だ?」

「・・・まず覗きポイント。アソコはもう潰されてますよ。1ヶ月前にエリオとリタが壁の修繕しました。そして魔導カメラ、本体は大丈夫でもレンズが大きくてあの穴では無理だ。最後に女の子達の利用時間。早い子はもう後5分で使用しますよ。」

「お・・・おお・・・、なんと・・・。」

「お主はいったい・・・。」

「だから言ったではないですか。お二方と同類だと。ですが、僕は貴殿方のようなことは絶対にしません。覗きをやり、あまつさへそれを写真に収めようなど!やってはいけないことです。変態の風上にも置けませんな。」

「返す言葉も無いのである・・・」

「どうかしていたよ・・・私達は・・・。」



分かってくれましたか。

自分の事は天井裏に隠すレベルで上げちゃったけど、まぁ、僕はやってないのは事実だし、いいだろ。

てゆうか、得意気に3年の調査の成果を披露しているけども、「お前もやってんじゃねえか!」ってならないんだろうか?



それから、お二方の話をたっぷり聞いた。


昔、王国騎士だった二人は、仕事で会っても挨拶をする程度であったが、慰安の為のドワーフの娘専門の娼館でバッタリ出会ってしまう。

そこから、主に性癖で意気投合したそうだ。


それから名コンビとなった二人は、王国に迫る数々の危機を乗り越え、王国一の騎士と言われる程となった。


渋い出で立ちと圧倒的な強さ、連携の良さと仲の良さに、女性ファンも多く、一部の女性からはカップリングまで噂されていたらしい。と自慢気に語っていた。

残念。この人達、ただの女性と男性には興味無いんすよ。


騎士の仕事も、部下達が育ち、仕事も落ち着いてきたなーって時に、パイマーンの領主の話が入ってきたので、すぐに飛び付いたらしい。


何故、すぐに飛び付いたのか。

それは、パイマーンの街には孤児院が無かったからだ。

この二人の夢は孤児院を運営することだったのだ。


理由は、やはり戦いの最中に孤児を見ることが多くあったので、その子供達を救ってあげたいと言う気持ちが30%。


3 0 % ! ! ! ?


残りの70%。最大の理由は、子供達に永久的に囲まれて暮らせるからだそうだ。

15歳で成人になった子は孤児院を出ていき、幼い子はこのご時世なのもあり、次々と入って来る。

何と素晴らしいシステムだろうか。永久機関や。

領主様ってやたら孤児院に来るなと思っていたが、そう言うことだったのか。


コイツら本物だな。

本物のロリコンだ。

性癖に全てを捧げてやがる。



更に突っ込んでやろう。面白そうな話が聞けそうだ。


「そう言えば、司祭様は例の薬と仰っていましたね?何なんですか?」

「ぬぅぅっ!こ、今回の件とは関係ないではないかっ!?」

「そうですか・・・。ではこの辺でさようならっ!」

「ま、待て!リョウ!何処に行く気だ!絶対に言いふらしに行く気だろう!!」

「ゲバルドよ。もういいではないか。リョウには敵いそうもない。」


てなわけで、快く教えてくれましたよ。



司祭様より先に結婚した領主様。勿論お相手は今のドワーフの奥さんだ。

ロリコンとして最高の相手と結婚した領主様。

しかし、司祭様はお相手が運悪く見つからず。

そんな司祭様を哀れに思った領主様は、噂に聞いた幻のレアアイテムを、盟友の為に必死になって探す。


そして遂にレアアイテムを見つけた!

その名も成長退化抑制魔法薬「ロリトキシン44T6」

世界中のロリコン、ショタコンが血眼になって探す、伝説級の魔法薬だ。


薬を貰った司祭様は勿論使いたいよね。

たが、普通の女の人に「小学生の女の子になって僕と結婚してください!」なんて言える訳ないよね。僕も無理。


そこで手を出したのが、奴隷商だ。

娼館もそうだろうが、奴隷商も、金を持っていて、特殊な性癖を持った方は沢山来る。

快く協力してくれた奴隷商人は条件を呑んでくれる美人の奴隷を探してくれた。

そうして出てきたのがヨハンナさんだ。


つまりヨハンナさんは薬でちんまく、可愛いくなったのだ。

いやー、高校生名探偵でも解けない難事件だねー。




いいねーこの人達。人生楽しんでるねー。

あっちの世界は生き苦しくって仕方なかったからなぁ。

羨ましいわー、・・・けど、


「まぁ、だからって覗きは駄目ですよ。」

「むぅ・・・。」

「反省しているのである・・・。」



ここはガツンと言っておこう。

でないと、同じ過ちを繰り返す。


「いいか!諸君!!よく聞け!!」


突然の僕の行動に、二人はビクッと身体中を震わせる。

いい歳したおやぢ達を、8歳の子供が戒める。

なんだこれ?


「少女とはただ眺めて愛でるのみっ!性的な対象で見るものでも、手を出すものでもないっっ!!!手を出せばその少女は傷つき、心に深いトラウマを植え付けることになるだろう!それでいいのかっ!愛でるべき少女が傷ついてもいいのかっ!!否ぁっっっっ!!!それでいい訳がないっっ!!私は君達に悪い紳士になってほしくはない!一人の悪い紳士が戒めを破れば、それはやがて紳士全体に影響を及ぼし、愛でることすら許されない世界になってしまう!!それでいいのかっ!否ぁっ!!いい訳がないっっっ!!!!共に少女を愛でれる世界を創ろうではないかっ!!いつも心に妄想を!!妄想 is GOD!!!YesロリータNoタッチ!!!!」


「「せ、先生っ!!」」






と、まぁ、こんな事があってですね。

変態おやぢ達の世話をする羽目になってしまいました。リョウ君です。どうぞ宜しく。


「リョウ氏、今回の作品も素晴らしかったぞ。なぁ、ディーノ。」

「お・・・、おおっ!!・・・これはぁ・・・・・・うっ!」


うっ!じゃねーよ。何してんだ!



因みに、さっきまで変態達が取り合って、今は大人しく順番に見ている作品のことだが・・・。

これは、何時また暴走するかわかったもんじゃない変態達の為に、僕が元の世界で見たJS物の神作品達を、思い出して文章で書いた物だ。

マンガやゲームの作品は再現出来ないので文章でだが。

ゲーム作品やCG作品は電子機器が無いのでまず無理だし、マンガは書く技術がない。

そもそも、元の世界のマンガがこっちの世界でも通用するのか?

この前見せて貰った絵本は、子供受けしそうな絵だったな。アレはまだ元の世界の物に近いだろうか。


まぁ、どっちにしろ文章位でしか出来ないので、それを見てもらっているが、変態達には大満足のようだ。

まぁ、こっちの世界は文章だけの本が基本だわな。


こっちの世界のもっこり本も大体文章で盛り上げる感じらしい。

孤児院に書物室・・・は言い過ぎかな?書物を置いてる部屋があるんだが、そこにやおい本が隠されていたんだよな。

ちょっと勉強になりました。

いったい誰の本なのやら・・・、巧妙に隠してあるつもりでしょうが、僕のもっこりは誤魔化せませんよ。

・・・まぁ、どうせなら普通のもっこり本に反応してほしかったですけどね。



非常に面倒で、何故僕がこんな事を?と思わないでもないが、小遣いをはずんで貰っているので、止めるに止めれん。

まぁ、元の世界でお世話になった神作家達の褌で相撲とってるだけだからなぁ。

精々独り立ちするまで稼がせてもらいましょう。



後は、この呼び方だね。

あの出来事から先生、先生と呼ぶものだから、これからは志を共にする同志なんだから、こう呼びあおうと提案した。

まぁ、元の世界でも氏なんてつけて呼びあったことはないけど、先生よりはマシだろう。



「ふぅ・・・・・・素晴らしい作品でしたぞ、リョウ氏。」

「そりゃどうも。ところで、最近ディーノ氏は孤児院に入り浸ってますけど、大丈夫なんですか?」

「その辺は心配御無用であるぞ。仕事はしっかりしているのである。」

「いやまあ、ディーノ氏が心配と言うよりは、僕のことが心配なんですけどね。大事な時期なんで。」


ディーノ氏の心配なんてしとらんわ。

ゲバルド氏は分かっているようだ。娘もそうだもんな。


「む。そうだな。そうか・・・もう来年になるか。」

「何がであるか?」

「信託だ。エカテリーナも王都から帰ってくる。」

「おお!そうであるか!もう信託を受ける歳か。」

「む。心配する必要は無いぞリョウ氏。お前は充分頑張っている。ルナ様も見てくださっているさ。」

「・・・まあ、そうでしょうけどね・・・。」


そのルナ様がどうにもできねぇって言っているんだけどな。

この世界のひとは信仰心高過ぎじゃないですかね?

まぁ、運も絡むんだ。思い詰めても仕方がないことではある。


「不安あるなら、修業を見る時間を増やしますぞ。」

「あぁ、そうしてくれると助かります。」


そうだな。やっぱ剣は使えるようになっておきたい。

ディーノ氏に見てもらうのが一番だろう。


「水臭いですぞ。同志ではないか。」

「む。私も見る時間を増やそう。その・・・リョウ氏はちょっと剣法は・・・調子が悪そうであるからな・・・。徒手空拳での格闘なども修業すると良いかもしれんぞ。」


別にそんな気は使わなくていいんだけどな。

確かにな。何時もゲバルド氏にも剣を見てもらっているけど、剣である必要は無いよな。

せっかく近接格闘のプロが居るんだから、それを教えて貰えばいいんだよ。


「・・・そうですね。それも良いかもしれません。」

「そ、そうか!後継者がおらんものかと・・・オホンッ!・・・リョウ氏がたまに見せてくれるあのプロレスと言う格闘技、あれをモノにできればいいと思ったのだ。」


この孤児院で、徒手空拳の格闘を練習してる奴いないもんな・・・。

まぁでも、格闘家ってクラスはあるし、勿論、祭司様のクラスのモンクもある。

可能性があるなら何でもしたほうがいい。

ん?今何でもって・・・まぁ何でもはしないけどぉ。

とにかく村人だけは避けたい・・・。




「・・・ところで、その間新作は作って貰える・・・。」

「無いに決まってるでしょう。」

「ヌウアアアアアアァァァァァ!!!」

「ムワアアアアアアァァァァァ!!!」




結局、修業を盾に取られ、JS物の短編は書く羽目に・・・。

村人だったら絶対ゆ゛る゛ざん゛!!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ