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47話:出た!メ○ィラス星人だ!




・・・・・・はい。おはようございます。

リョウ君です。



・・・今日はダンジョン攻略の最終日。

元気にいきたいところですが・・・コンディションは悪いです。

・・・ええ、最悪ですよ。殆ど寝てません。


・・・寝てないアピールとかじゃないんですよ。マジで疲れたんだって。

昨日の作戦会議の後って寝たと思うじゃん?

違うんだよ、そうじゃなかったんだって。昨日の会議の後に寝ようと思ったら、幽霊にビビリ散らかしたイムとピノが僕にくっついて寝ようとする訳。

そしたら黙ってないのが、ルシルな訳じゃん?セリスとケンカしていた筈なのに、僕の両脇に居るモン娘を見て真顔で詰め寄って来る訳よ。「そこは私の場所です!」って。

まぁケンカになるよね。ご主人様は私のお腹じゃなきゃ寝れないんですとか、ルシルは昨日一緒に寝てるから譲りなさいよとか、リョウの一番はイムだからイムが一緒に寝るとか、其々が勝手な事ばかり言って聞かないんだよ。


モン娘ハーレムなのは嬉しいんだけどさぁ・・・やっぱりさぁ、ハーレムってのは難しいんだねぇ。

モン娘達は全員大切な存在だよ。だけど、全員を平等に扱うってが難しいんだよねぇ。

・・・・・・まぁ。このハーレムは僕のクラスによるもの。この娘達の気持ちを改変させたものだ。僕の魅力で得たものじゃないんだよな・・・。





「・・・リョウ君、本当に僕は何もしなくて大丈夫なのかい?」


フィリップさんが今日何度目かの確認をしてくる。


「えぇ、大丈夫ですよフィリップさん。僕とセリスに任せといてください。」


あの幽霊が相手では、フィリップさんは疎か、モン娘達も歯が立たない。

なので、フィリップさんには地図を作ってもらう事にした。もし悪霊の屋敷がクリアし切れない場合は、地図を含む情報を冒険者ギルドに渡してしまおうって事だ。

まぁできるだけクリアはしていきたいんだけどねぇ。未踏のダンジョンを探索するなんて滅多に無いって言われたし・・・冒険者稼業で一番儲かるのも、未踏のダンジョンらしいし・・・。




・・・さて、また地下一階に戻って来た。戻って来てしまったなぁ。

相変わらず夜のように暗いし、相変わらず非常灯もある。うぅ・・・くそ!やっぱホラーは苦手だ。


ここに現れる幽霊・・・フィリップさんには大見得を切ったが、本当にセリスの大鎌と僕の100均の数珠でなんとかなるのだろうか?



大鎌は、過去に何回か登場はしたが、その威力を見たのは1回だけ。Bランク冒険者パーティーの黒い三戦士に理不尽にも絡まれたので、それを追っ払うのに使った時だけだ。

黒い三戦士のリーダー、ガイヤンの大剣をいとも容易く刈り取ってみせ、カティとセリスの貞操を守ってくれたのだ。

あれは凄かったな。あの大剣が何でできているのか知らんが、雑草を刈り取るように斬った威力は本物だろう。


だがあの幽霊相手ではどうだろう?いくらヒート・○ーベルを真っ二つにしたとしても、幽霊には意味無いのではないか?

見た目も派手で、特別感ある武器ではあるが、幽霊には効果はあるのだろうか?


いくら考えても答えなんて出る訳無いので、大鎌の持ち主であるセリスに聞いてみた。

その答えが、すべてを貫通してダメージが入るらしい。とのことです。

なぁんだ、そっかそっか〜。じゃあ幽霊も倒せそうだな。



・・・・・・え?何それは?強過ぎませんか?

でもそれだと結局、幽霊はダメやないの?


ちょっと待て。落ち着いて整理しよう。

といってもセリスは、こういう風にルナ様から教えてもらっただけなので、詳しい意味は分からないと言う。

自分の使う武器もよく知らないのかよ。

・・・まぁ、いいよ。文句言ったって始まらん。


すべてを貫通してダメージが入るって何なんだ?

すべてを貫通って・・・防御力を無視してって事だろうか?

防御を貫通してダメージが入る?それと幽霊を倒せるって事が関係あるか?


・・・防御力を無視するだけなら、すべてを貫通してなんて言わないか。なら、防御力の他にも何かあるな。

防具の防御力も貫通するとか?・・・まぁありそうだけど、幽霊とは関係無さそう。

・・・魔法耐性とか?いやいや、まず大鎌が物理攻撃だろう。



・・・・・・ん!?そうか、耐性か!!

すべてを貫通してダメージが入るってのは、耐性を無視してダメージが入るって事か!?

おそらく幽霊にはイムと同様の物理無効と、魔法無効っていうとくせいがあるんだ。それを全部無視するって事に違いない!


・・・防御関係のとくせいを無視してダメージを与える。

確かにこの世界では強力過ぎる魔導武器だが、ルナ様が使用を控えろと言う理由がしっかりとある。

そう、この大鎌には貫通攻撃以外にまだ能力があるのだ。

それが、装備中は魔法を使用できない。攻撃にMPを使う。大鎌で倒した敵の獲得経験値が0になる。だ。


なんじゃこの大鎌・・・。デメリットの能力の方が多いじゃん・・・。

セリスはなんのこっちゃ分からんといった具合で語っていたが、これは大きな問題である。


まず、大鎌装備中は魔法が使えない、攻撃毎にMPを消費して攻撃する。

攻撃魔法、回復魔法の使い手であるセリスにこれはキツい。

特に回復魔法。うちのパーティーに回復魔法を使えるやつはセリスしか居ない。それをMPバンバン使いながら、先の分からないダンジョンを進んでいくのはどうかと思う。

大体、回復魔法の使い手なんて貴重なんだよ。今までに会った冒険者達の中にも回復魔法を使いそうな奴は見た事無い。

僕が知っている人だと、セリスとマルタとゲバルド氏くらいだ。・・・あれ?結構居るなぁ?

・・・まぁそれは置いといて、今は大鎌を使わせるしか方法はない。

どうせ魔法に関しては、アイテムボックスに仕舞えば使える。念じるだけで出し入れできるセリスのアイテムボックスでは、あまりデメリットではない。



けど、その魔法関連が容認できたとしても、最後の能力がダメだわ。

獲得経験値0なんて許されます?絶対許されないよね。数々のRPGをやってきた僕には我慢ならないデメリットだ。

今回は命の危険であり、またとないチャンスであり、大鎌に頼るしか方法が無いから使うが、このダンジョンが終わったら絶対に使わない!!

えぇ、絶対に使うもんですか!ルナ様が言う筈だよ、まったく!


・・・まぁ、目の前の魔物っていう生き物の生命を刈り取っておいて、獲得経験値だーなんて全く実感ないんだけどな。

・・・あるんだろう。女神様が言ってるんだし。





・・・という感じの事を出発前にセリスに聞いていた。

勿論、フィリップさんの聞こえないところで。まぁどうせ、目の前で幽霊を斬ってみせる予定ですがね。

どっちにしろ光魔法やら時魔法やらセリスのアイテムボックスやら、色々見せてるんだよね。これらを使わず一緒に冒険なんてできる訳ないし。

パーラさん同様、黙っていてくれるだろう・・・多分ね。



「ピギッッ!!?りょ、りょりょりょ!リョ~君!!??前!前ぇ!!!?」


ピノが正面にある渡り廊下の先を指差して叫び声を上げる。

早速現れた・・・幽霊だ。


その存在を視認した瞬間から、耳鳴りが起こる。

心臓も音を立てて鳴り出し、否が応でも恐怖に襲われる。


昨日と同じだ。コレが幽霊の能力なのだろうか?

だが現れたのは、昨日の女生徒の幽霊ではない。その幽霊は赤い着物を着た女の幽霊だった。

まったく学校には似つかわしくないが、青白く淡い光に包まれているその姿はまさしく幽霊。マジ幽霊。SIMPLE1500シリーズ THE幽霊。


・・・しかし、当の幽霊は此方を見ていない。その場から動く気配もない。

ただ、渡り廊下の更に先・・・渡った先を見ているようだった。



そのまま幽霊は、段々と薄くなり・・・消えた。


「ッーーー!!?? りょりょりょりょりょりょリョ~君!!!?消えたッッ!!消えたんだけどッッ!!!?」


誰がりょ✕7君だ。そんな奴いない。

まぁ幽霊だし、消えるだろ普通に。

だが、こっちの世界に幽霊が無いらしいからビックリするわな。フィリップさんは大してビビってないが、セリスとルシルは冷汗を出して固まっている。

ピノはこの通り僕の後ろから離れずキーキーと喧しいし、何時もの場所を取られたイムは、小さい魔物形態になって僕の頭の上に乗っている。


・・・はぁ。先が思いやられる。

まだスタートしたばっかりなんだよ?


「ちょっと、ピノ。昨日までの威勢はどうしたんだよ?ゾンビ怖いリョ~君ダサっwwキモっwwこどおじwwwwとか言って馬鹿にしてたじゃねーか。」

「は・・・ハァッッ!!?そんな昔の事忘れたし!!い、いいからリョ~君が先頭行きなさいよ!! ・・・後、コドオジって何よ!?そんな知らない言葉使ってないからね!!!」


はいはい、分かったよ。

でも僕は頑なに先頭は行かないからね。


「え!?あ、ちょっとリョウさん、私まだ心の準備が・・・。 わ、分かりました。分かりましたから、押さないでください!」






昨日逃げ帰ってしまった、階段の脇から伸びる左の廊下へ行く。

セリスを押して無理矢理先頭を行かせたが、昨日の幽霊は居なかった。


教室の窓を割った筈だが、それも元通りになっている。

まぁこれはダンジョンの性質上そうなるらしい。だから別にビックリはしない。窓が元通りになっている事にはね。


「ご主人様、敵が居ます。部屋の中でございます。此方には気付いていないようですが・・・。」


ルシルの言う通り教室の中、部屋の隅に幽霊が立っていた。いつもの匂いでは分からないので視認でだ。死人だけに。

また昨日の幽霊ではない。今度は男生徒の幽霊が背を向けて立っている。

やはり、視認すると耳鳴りと動悸がする。幽霊は此方を認識していなくてもこのスキルが使えるのか?


「リョウさん・・・少々卑怯ですが、仕掛けますよ?」


セリスが緊張した面持ちで武器を構える。

幽霊相手に卑怯も頻尿もあるかよ!構わねえからヤっちまえ!!



「何処を見ているのですかセリス!?前!前です!!」


みんなが教室の中に意識を向けていたところにルシルが叫ぶ。

前だと・・・!!?



ォォオオオオオオオオオォォォォォォ………………



廊下の奥から青白い女生徒の幽霊が近付いて来ていた。

つ、遂に出やがった!昨日の奴だ!!



ォォオオオオオオオオオォォォォォォ………………



くっ・・・!!脳に直接響くような叫び声だ!!

こんなの何時までも聞いていられん!!


「今度こそ!!殺してやるッ!!」

「我が女神様から授かりし武器の威力・・・受けてみなさい!!」


先にルシルが勢いよく幽霊に向かって行き、その後をセリスが追って行く。

ちょっと待て!ルシルは攻撃出来ないだろ!!


「ルシル!ちょっとま・・・」

「リョ〜君!!部屋の中のも来たよ!!」



ォォアアアアアアアアアァァァァァァ………………



い゛い゛ッッ!!!?

教室の中に居た奴もこっちに向かって来る!!?

教室の引き戸は閉まっているが、幽霊には関係ない。何も無かったようにすり抜けて此方に向かって来る。

で、ですよねーー!上の階に居るゴーストとは格が違うよねーー!!


「ちょ!?ちょっと!!!?リョ~君なんとかして!!!」

「押すなってピノ!! そ、そうだ・・・数珠・・・。」


・・・ってこんな数珠がなんの役に立つんだよ!!

取り敢えず時間を!!セリスが女生徒の幽霊を片付けるまでの時間を!!


と考えている内に、イムが僕の頭から降りてモン娘形態に变化する。

そして、男生徒の幽霊に向かって突撃し、体当たりをぶちかまそうとするが、やはり幽霊に当たる事は無く、すり抜けてしまう。


「・・・・・・っ!!?」


昨日のピノ同様にその場にへたり込んでしまうイム。

くそっ!卑怯だよ!触れるだけで攻撃できるとか!

・・・あぁ!くそっ!!卑怯もラッキョウもねーんだよな!!ああ、そうかよ!!



こうなりゃヤケクソだ!!おおおおおおおおお!!くらえええええええええ!!!!!


「あ・・・悪霊ーーーッ!退散ーーーーーーッッッ!!!!!」






僕は数珠を持った手を男生徒幽霊に向かって突き出し、口から光線が出るんじゃないかってくらいの迫真の悪霊退散を浴びせてやった。

なんか・・・時間の流れが遅く感じる。時が止まっているみたいだ。


・・・不意に訪れる気恥ずかしさ。

えーっと。だ、誰か・・・



ウウゥゥゥゥゥゥァァァァァァ………………



1番先に動いたのは男生徒の幽霊。

幽霊は先程までの怨めしい叫び声ではなく、苦痛に苛まれる声を上げていて、その場で頭を抱え悶え苦しみだした。


・・・あ、あれ?

耳鳴りも・・・動悸も収まってる?

も、もしかして・・・効いてる?


「・・・りょ、リョ~君!?効いてる!!効いてるよ!!! さっきのもっとやって!!早く!!!」


えぇ・・・あ、あれ恥ずかしいんだけど、ピノさん。

もっとって言われても・・・え、えーっと・・・


「は、はんにゃ〜は〜ら〜・・・ぎゃ〜て〜ぎゃ〜て〜・・・。」



ゥゥゥウウウウウウゥゥゥゥゥゥ………………



な、何で効いてるんですか!!?

経文なんて覚えてないし、めっちゃ適当なのに・・・。


・・・い、いや、これは数珠の効果だろう!

マジか・・・凄いぞ100円の数珠!!!



「リョウさん!!」


僕が男生徒幽霊を苦しめている間に、女生徒幽霊を倒したであろうセリスが此方に駆けてくる。


「ハアッッ!!!」


そのままの勢いで、男生徒幽霊に向かって大鎌を振るう。袈裟斬りにされた男生徒幽霊の身体が斬り口に沿ってズレる。



アア………………アアア………………



怒りでも苦しみでもない、安堵したような声を上げ、天を仰いだ男生徒の幽霊は、光の粒子となって消えていった・・・。


・・・やっぱり攻撃が通じるぞ。

この大鎌があれば・・・地下一階、攻略できるぞ!




「リョウさん、大丈夫ですk・・・」


ドンッッ!!


「あぁ!ご主人様!!貴方のルシルが只今戻りましてございます!大丈夫ですか?お怪我はございませんか?もしお怪我をしたのなら、わ、私が舐めて差し上げて・・・えへ、えへへへへへへ・・・・・・。」


う〜わ、引くわー。

セリスを突き飛ばして言う事かよ・・・まぁ、ルシル(コイツ)にしたら大事な事か。


「あぁ、大丈夫だよ。やっぱり大鎌は幽霊に有効だったみたいだな、セリス。」

「えぇ。これならいけますよ。リョウさんも、ジュズとやらは有効だったみたいですね。」


有効・・・?

まぁ、有効ではあったな。うちのモン娘3人娘が触れる事も出来なかった奴を、足止めくらいはしてみせたんだからな。



「ふふ〜ん!凄かったんだからねリョ~君!!わたしを全力で護ってくれたんだから!」

「かっこいい・・・・・・あくりょ〜、たいさん。」

「な、な、な・・・なんて羨ましい!!!! 私がセリスなんぞを助けているうちに、後ろではそんな素晴らしい事になっていたなんて!!!!!」


ちょっと止めてください。ピノくん、イムくん。

別に凄くないから。数珠が凄いだけだから。

カッコよくもないから。ちょ・・・ちょっとイムくん、真似とかしなくていいから。


「私も!私もご主人様の勇姿をこの目に焼き付けたいです!!次はご主人様の後ろ、どちらか代わってください!!」

「え〜?イヤよ。わたしまだ恐いもん。」

「ダメ・・・・・・それにルシル、約束、した。」

「そ〜よ、イムの言う通りよ。ルシルは結局昨日、リョ~君と一緒に寝たじゃない。その代わり、わたしとイムはユーレイと戦わなくていいんでしょ?自分から言ったんじゃない。守んなさいよ。」

「そ、そんな・・・!? な、何故私はあんな馬鹿な約束を・・・・・・。」


何だその約束・・・。最終的に大人しく寝だしたと思ったら、そんな約束交わしてたのか。

つーか、今日のイムとピノは最初から戦わせるつもりなかったんだけどな。ルシル、きみ騙されてますよ?



「何か・・・変わった魔物なんだね、あのユーレイって魔物は。死体も残らないなんて・・・。 セリスさんの方はどうだったんだい?」

「はい、私達の方も消えてしまいましたよ、フィリップさん。」


幽霊は魔物じゃないって言ったじゃないのよ。死体だって残るわけないじゃん。身体無いんだし。

光の粒子になって消えたのも、成仏したって事なんだろう。

僕からしたら何も不思議な事はない。幽霊ってそんなもんだろう。・・・想像上ではだけど。



「一応、ルシルさんが引き付けてくれていましたが、動きが遅い上に、思考が単純ですね。大鎌で攻撃出来る事が分かった以上、もう敵ではないでしょう。」

「そいつは上々だな。暫くセリスに頼る事になるけど、頼むわ。 幽霊が複数出たら・・・まぁ、僕がなんとかするから。」

「ふふっ。ではその時は頼みますよ、リョウさん。」


・・・何だよその嬉しそうな笑いは。

・・・・・・ふん。まあいいわ。


「・・・むっ!! 早く行きましょうご主人様!!今度は私が倒してみせます!!」


そんでなんでルシル(コイツ)は怒ってんのよ?

・・・まぁ心中察するがね。どうしようもないじゃないの。




「何で喧嘩してるんだい? 長居は無用だよ、先に行こ・・・ま、前!!?敵だ!!!?」


フィリップさんの叫びで全員が前を向く・・・が油断していたルシルは間に合わなかった。

らしくもなく油断していたルシルの目の前には・・・何故か先程倒した筈の女生徒の幽霊が立っていたのだ。

多分ルシルも相手が生命体なら反応出来たであろう。だが相手は幽霊。気配察知にも引っ掛からない相手にぶつかり、すり抜けてしまうまで反応出来なかった。


これはマズい状況だ。頭をフル回転させろ。

倒したと思っていた女生徒の幽霊がああして立っている。残念な事だがセリスの大鎌は効果がなかったのだ。

てことは、次に倒した男生徒の幽霊もまだ倒していない事になる。今は姿が見えないが、復活するのかもしれない。

ルナ様に嘘をつかれたのか?だが数珠には足止めの効果があった。全部が嘘ではないのか?もしくは大鎌の使い方が悪いのか?

兎に角、今は逃げるべきか?でもルシルが幽霊の攻撃をくらった。ルシルは暫く動けない。

ではどうする?数珠で対処するか?でもその間に男生徒の幽霊が復活したら・・・・・・?



様々な思考が巡った。

だがそれは・・・無駄に終わった。


「・・・・・・!? 何も・・・ダメージが、無い?ご主人様!私は無事でございます!!」


ルシルから無事を知らせる声が上がる。

無事・・・だと?確かに幽霊に触れたと思ったが・・・?


「リョウさん!あのユーレイ、何か变ですよ? ・・・・・・ま、まさか!?」


セリスの声で、僕もはっと気づく。

・・・倒したと思っていた・・・魔物が復活・・・まさか・・・!?


………ツ………………ツイテ………ツレテッテ………………


「・・・従魔だ。 コイツは僕の・・・・・・従魔だ。」


「「「「「えーーーーーーーーッッ!!!!?」」」」」




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