38話:今何時?
いやぁ~。まさか閉店まで教育してしまうとは。教育熱心なことですねぇ~。
あそこの店長めっちゃ怒ってたな。もう行かんとこ。
すっかりいい時間になっちまった。さっさと孤児院に帰るか。
帰り道は、セリスもイムも大人しくしている。
まぁこれから孤児院に帰って晩飯があるからなんだろうが、二人共、店を出てから一言も喋ってないルシルを気にしているようだ。
僕の後ろを、静かに付いて来ているルシル。
当然服装は、さっき買ったメイド服を着ている。
「ね~ね~リョ〜君。わたしはどう?」
帰り道、僕の前に立ち塞がって来てまでピノが聞いてきた。
そうだった。ルシルに付きっきりで、ピノの服を忘れていた。
ピノはその場で回って服を見せてくれる。
んん!!?見え・・・見え・・・見えないっっ!!!!
何であんなミニスカートなのに・・・つーか、凄えミニだな!誰が選んだ?絶対セリスだな!かまわん!もっとやれ!!
「うむ・・・可愛いぞ。」
「それだけ?」
おっと。これはいけない。
可愛いってだけじゃものたりないよね。やはりここはもっと攻めるべきだ。
「そうだな・・・ピノは太ももが素晴らしい。それが活かせるミニスカートを履いているのはグッドだぁ。一日中触っていたいよ。舐めてもいい。ただ、そうなるとパンチラの危険性が考えられる。ピノは宙に浮く事が多いから尚更だな。縞パンを履くのだ。縞パンなら万が一見えたって問題無い。むしろ見たい。実は今も履いているんだろう?知っているぞ僕は。僕は詳しいんだ。」
「いや、ちょっと・・・そんなキモい感想が聞きたいんじゃないんだけど。」
「なんだよ、せっかく勇気を出して喋ったのに。それと、キモいは傷付くから変態って言ってくれないかな?」
「・・・・・・・・・。」
そんな汚物を見るような目で僕を見るなよ。従魔だろう?僕の。
「・・・ルシルはどう思う?カワイイっしょ?」
ピノは当てにならない僕を放っておいて、ルシルに感想を聞きだした。
この状況でルシルに感想を聞くとは。まぁ感想を聞いていないのが、ルシルだけなのだろう。
呼ばれたルシルが、ピノをまじまじと見る。
その間を、セリスとイムは心配した様子でルシルを見ていた。イムは相変わらずの表情ではあるが。
「・・・・・・。 よく似合っておりますよ。ピノ様。」
「そう〜?ありが・・・・・・様!?」
なんだよ。可愛いよって言うのと、よく似合ってるよって言うの、何が違うんだよ。何でルシルだけありがとうって言うんだ?不公平じゃないか。
・・・そういう話じゃない?
そうね。メイドたるもの人を呼ぶ時は様を付けないと。とさっき言って聞かせたのは僕ですが、なにも立場が同じ筈である従魔にまで様を付けなくてもいいのに。
「ちょ・・・リョウさん、どういう事ですか?」
「あら?察しが悪うございますねセリス様。私は身も心もご主人様のメイドになったのです。ご主人様のありがたいご指導を受け、言葉遣いを改めさせてもらっただけでございます。」
「は、はぁ。・・・そうですか。」
「何ですかその気の抜けた返事は?私も本当は貴方のような神の使いと仲良くするつもりなどございません。普通なら貴方の喉笛を噛みちぎり、死体を女神に送り付けてやるところですが、私はご主人様のメイドにございます。ご主人様が天使程度の存在でも側におく事を許していらっしゃるのですから、私もその寛大な決定に従うだけでございます。精々、足を引っ張る事の無いようお願いいたします。」
「・・・・・・・・・。」
まるでマシンガンのようなルシルの嫌味に、怒る事も忘れ呆気にとられるセリス。
僕の考えに従うっていうなら、セリスとも仲良くして欲しいものなんだが・・・。
◆◆◆
やっと孤児院に到着した。
んもぅ・・・何で服買いに行くだけで、こんなに疲れなきゃいけないの。
取り敢えず、モン娘たちには人間形態に戻ってもらう。
後はゲバルド氏かヨハンナさんに話して、ルシルとピノの部屋を用意してもらわないと。
・・・あるかなぁ。部屋。
なんか僕の従魔で孤児院が一杯になるっていうのもどうなんだろう。
それは流石にヤバい。本来孤児院を必要としている子供を押し退けて、僕の従魔が孤児院を占領するってのは避けなければならない。
これ以上、従魔増やすのは止めるか?
・・・いや、それは絶対無い。
モン娘達には外で寝てもらうか?
・・・それもどうだろう?だって会話も普通に出来るし、見た目人間のようになれる訳だし。
変化が出来る事が分かった以上、魔物のように生活させるのも忍びないんだよな。
・・・15歳になったら速攻で孤児院を出る。
これだな。元々そのつもりだったし。
今は子供らしく、現状に甘えさせて貰おう。何かあったらその時に考えるってことで。
いざとなったら、成人前に孤児院を出てもいい。
割となんとかなるんじゃねーかな。未成年でも、あっちの世界より厳しい事はないだろう。
なんたって仲間が居る。僕はこいつらが居る限り大丈夫だ。
んでさぁ、こんな時に限ってゲバルド氏が見付からないんだよね。必要無い時には小説小説って出て来るクセに。
ゲバルド氏は何やってんだ・・・・・・あっ、そうか。マルタと一緒に王都に行ってるんだったわ。
そりゃいくら探しても居ない筈だ。
ヨハンナさんでいいや。多分許してくれるだろう。
この時間だと食堂に居る筈だ。
それとさぁ、さっきからイムがくっついて離れないんだよね。
僕の手を掴んでニギニギしてきたり、服を引っ張ってきたり。何か用か?って聞いても何も答えてくれないしさ。
セリスとルシルのやりとりがあってからずっとくっついてて、人間形態に戻っても相変わらずだし。
ルシルがそれを見てずっとイライラしているんだよね。「くっ、私もご主人様と・・・」とかボソボソ言ってるし。
どうでもいいけど、目立つから止めて欲しいんだよね。
ここは孤児院ですよ。年頃の男の子も居るんですよ。ただでさえ4人の美女を連れて歩いているというのに。
ほぉら、ウブな男子達が前屈みになって大変だるぉ?
ささっ、歩いて歩いて。早くヨハンナさんを探しましょ・・・
「・・・おい!うぉいッ!!てめぇコラッ!!無視してんじゃねぇ、へなちょこ!!」
・・・・・・あーもう。
やっぱ無視出来ないかぁ。せっかくモブとして扱ってやったのに、話しかけてきやがって。
此方に近寄って来るのは勿論、小判鮫先輩と・・・アンドニである。
「お、お、お前!なんだよこの・・・じょ、女性方はぁ!!ちゃんと先輩である俺達に紹介しろぉ!!」
何でこんな奴等に紹介を?
まぁ、ルシルとピノも孤児院に住む予定だし、紹介くらいはしてもいいが、こいつの言う紹介ってそういう事じゃないだろ?
小判鮫先輩は急に増えた美女達にたじたじのようだが、アンドニはずっと此方を睨んでいる。
はっ!人でも殺しそうな目だな。実際に殺ったんだっけ?自分を襲って来た賊を返り討ちにしたんだろ?この世界なら別に珍しくもないんだろうが。
しかし、嫉妬ぐらいのもんでよくそんな目が出来るな。
喧嘩が強い上に男前・・・どっかのバンドマンみたいに恵まれて生まれてんだから、僕なんか目の敵にしなくていいだろうに。
もう成人してんだろうが。ムラムラするんなら娼館でも行けよな。僕ならすぐ行くね。すぐ行くね(大事な事)
「なにこいつら?リョ〜君の友だち?」
それは難しい質問だねピノ君。
こんな奴等友達じゃねーよ。なんて言うのは容易い。
だがその後、僕が無事かは保証できませんね。
「何ですかこの身の程知らずの無礼な者達は?殺らせましょうか?」
うおぉい!!ちょっと黙ってろ駄犬!本人目の前だろーが!!
オメーはそれしか解決方法しらねーのか!
「ふっ。威勢がいいな。俺は威勢のいい奴は好きだぜ。」
「そうでございますか。どこの馬の骨とも分からない者達に好かれましても、嬉しくもありませんが。」
・・・確かルシルは、エリオの事は知っていた筈だが?
何でアンドニの事は調べてねーんだよ。まぁ大切なご友人ではない事は確かだが。
「・・・俺はアンドニだ。こっちはチャズ。一応、孤児院の住人だ。冒険者パーティーのリーダーをやってる。 おい、へな・・・リョウ。セリスさんとイムは知ってるが、この二人は何方だ?」
お前までへなちょこ言うなよ。
・・・はぁ。やっぱ言わないと駄目かぁ。
「・・・えーっと、銀髪の方がルシルで、ピンクの髪の娘がピノです。二人共、僕のパーティーメンバーでして・・・イムと同じく住む場所が無いみたいで、孤児院に余裕があったら置いてもらおうかと。」
アンドニと小判鮫先輩はそれを聞いてニヤリとする。
また始まったよ・・・何でこいつ等の中では、僕のパーティーなら手を出していいってなってるんだ。
オメーら自分で探してこいよぉ。冒険者ギルドに一杯いるだろぉ?
この前、冒険者ギルドに行った時も一杯いたぜ?女の子の冒険者。
流石ファンタジーだよな。水着みたいな服着てる娘が一杯いるんだもん。しかも可愛いし。
あんなの引っ掛けてこいよぉ。期待のルーキー様(笑)のお前なら余裕だろーがよ。
寧ろこっちが紹介して欲しいわ。できるだけ露出度の高い娘な。
「へぇ、そうか。なら、ルシル、ピノ。俺と組まないか?リョウなんかと居ても上にはいけないぜ。」
「そうだぜぇ〜!こんなへなちょこ放っておいて、俺達とパーティーしよーぜ! イムちゃんも、もう気が変わったかな?そろそろ俺達と組もーぜぇ!」
相変わらずのアンドニに小判鮫先輩。そして小判鮫先輩はまだイムに未練があるようだ。
こいつ、イムに吹っ飛ばされた事もう忘れたのか?
僕の腕を掴んで隣に立っていたイムだったが、小判鮫先輩の言葉を聞いて、僕の背中に隠れてしまった。
は?・・・何がどうしたイムは?こんなキャラだっけ?
「ぷるぷる・・・・・・。イムは、わるいイムじゃ、ないよ・・・・・・?」
「な、なにぃッッ!!? て、てめぇ!へなちょこぉ!お前、俺のイムちゃんに何したんだぁッッ!!?」
どういう思考をしたらそうなる?面倒くさ過ぎる。
後、イムちゃんさぁ、そんな態度は逆効果らしいぞ。
何でこんなあざとい態度になってるのか知らんが・・・もしかしてヤキモチか何かか?
ルシルばっかり相手してたからなぁ。別に放っておいた訳でもないんだが。
「・・・何を言い出すかと思えば、訳の分からない事を。何故私達が貴方方とパーティーを組まなければならないのです?」
「何故?そりゃ当然、リョウより俺の方が強いからさ。こんな奴が君達を護れるか?俺なら護れる。簡単な話だ。」
ルシルの質問に、アンドニが事も無げに答える。
相変わらずのビッグマウスだ。すげぇ自信。
・・・普通なら僕ではなくアンドニを選ぶだろう。
普通ではな。
でも・・・
「ルシルさん、この方達はただ戦力が欲しい訳ではありませんよ。寧ろ、その後が大事なようで・・・。」
「その後・・・?」
セリスがルシルにヒントを教えているが、どうもルシルはピンときていない様子だ。
『ご主人様!この者達の目的は何なのですか!?セリスにだけ分かっているのは口惜しいです!!』
何か脳内に直接聞いてきたぞ。
ルシルは人間形態でもこれは使えるんだな。
因みに様を付けてないのは、さっきみんなで相談したらしく、パーティー内では様を付けるのは禁止したらしい。堅苦しくなくてよろしい。
ただ、ルシルにはこっそり喋れる能力があるが、僕にはそんな能力ないので、こっそり教えるなんて事は出来ないのだが。
魔物使いのようなクラスなんだし、そんな能力があってもいいんだけどな。
仕方がない。ならばジェスチャーで教えよう。
僕は腰を艶かしく動かしてやる。ほぉれ、セクシーじゃろ?
『ご主人様・・・もょもとの復活呪文忘れたをとはどういう意味でございますか!?』
誰が、ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺじゃ。
忘れねーよこんなもん。
何で腰を動かしたらそんなふうに伝わるんだよ!
「まぁアレだ。みんなが異性として気になるって事だ。」
「・・・!! フフフ。何を言っているのかと思えば、そんな事を・・・。」
これで通じるのか。じゃあ僕の胸騒ぎの腰つきでも分かってくれてもええやん。
「人間の分際でこの私に手を出そうなど、恥を知りなさい。私がご主人様と呼ぶのは、生涯、リョウ様だけでございます。」
「あっはっは!ウケる〜!アンタ達みたいな弱いオスとヤる訳ないじゃん!バーカ。」
・・・だよなぁ。
前にアンドニ達とひと悶着あった時には、僕もセリスやイムを取られやしないかとヒヤヒヤしたものだが、今回は取られる訳が無いと確信できる。
この娘達が裏切る訳が無い・・・僕が、“魔物誑し”である限りな。
「なっ・・・なんだとぉ!!?俺が・・・俺が!誰より弱いってぇッッ!!!?」
ルシルとピノにきっぱりと断られたアンドニ達だが、アンドニは一層怖い顔になり黙ってしまい、小判鮫先輩は怒り狂ってしまった。
どうやらピノの言った、弱いオスってのが気に入らないらしい。
まぁ当たり前だろう。ただでさえプライドの高い奴等だ。僕より弱いなんて言われて、怒らない訳無いだろう。
まぁ僕も正直、意味が分かりません。
僕の何処がこいつ等より勝っていると言うのだろう?
話の流れからして、遺伝子的な意味でだろうか?
確かに女神様も知らなかった唯一無二のクラスではあるけど。
「ハァ?アンタ耳悪いの?リョ〜君より、アンタの方が弱いって言ったの。」
「て、てめぇ!!下手に出てりゃあ付け上がりやがってぇッッ!!!このアバズレがぁ!!!」
おうおう。汚い罵声を浴びせていますね。
でもね、ピノさん。もう止めて欲しいんだ。
この馬鹿共のいいなりになれとは言わない。でも、これから暫く一緒に住むんですよ。
「止めとけよチャズ。別に俺はどっちでもいい。」
「でもよ!アンドニの兄貴!またへなちょこが汚え事を・・・。」
「いいって言ってんだよ。後から後悔するのは向こうだ。」
ふんっ。同じような負け惜しみいいやがって。
はよどっか行け。
「・・・それよりよぉ、リョウ。お前、ある冒険者パーティーに可愛がられてるみたいだな。良かったじゃないか。」
アンドニがまたニヤリとしながらそう告げる。
まだ用があんのか。
ある冒険者パーティーだって?一体何の話なんだよ。面倒な。
「紫煙の風だったか?Cランクのパーティーなんだろ?プロの冒険者パーティーからしっかり学んでおけよ。・・・まぁ、Cランクに学ぶところがあるかどうかは分かんねえけどな。」
・・・あぁ。もう何が自慢したいのか分かったわ。
まったく・・・お前の事なんでどうでもいいんだよ、僕は。
前みたいに酒場で自慢してろよ。そんでまた盗賊に狙われればいい。
「ギャハハ!そうでしたねぇ、アンドニの兄貴! 良かったなぁ、へなちょこ!Cランクに可愛がられるなんて滅多にあることじゃないぞぉ!しっかり可愛がってもらえよぉ! 因みによぉ、俺とアンドニの兄貴が何処のパーティーに世話になってるか知りたいだろぉ?なぁ!知りたいだろぉ!?」
水を得た魚の様になったな。流石、小判鮫。
あーあ。全く興味は無いけど、社交辞令で聞いておくか。
「きっと凄いパーティーなんでしょうね。何処のパーティーなんですか?」
「ふっ・・・。俺が世話になってるのはAランクの冒険者パーティーさ。お前も知ってるだろ?あの“青白い巨星”のルンバさんだ。」
知らねぇよ!
・・・・・・嘘です。知ってます。名前だけですけど。
くそぅ。誰だよ!?ってツッコミたかったよぅ。なんで知ってしまっているんだ僕は。
「いやぁ、あの人は凄い。戦術も戦闘技術もずば抜けてる。俺は暫くあの人の元で学ぶ事にしたんだ。Aランクの戦闘技術をな。」
さっきからいちいちランクを強調して言いやがって。うるせぇなあ。
勝手やってろよ。そんなロボット掃除機、興味ねーんだよ。グラサンノースリーブだけで充分なんだわ。
「それは良かったですね、アンドニさん。日頃の努力の賜物ですね。」
「ふっ・・・まぁそうですね、セリスさん。日頃からAランクやBランクの冒険者から教えて貰っていますから。勿論、俺の才能もありますが・・・。」
セリスがアンドニを褒めてくれたおかげで、アンドニのターゲットから外れた。
ナイスだセリス・・・でも長い話になりそうやねぇ。
よくもまぁ自分の話ばっかり出来るもんだ。自分が好きで仕方ないんすねぇ。
あの高ランクの冒険者と一緒にあのダンジョンに行っただの、あの高ランク冒険者と一緒に狩り行っただの、あの高ランク冒険者と一緒に剣の修行をしただの。聞いた事あるんだが、ないんだか。同じような話ばっかりしやがって。
お前の方がよっぽど小判鮫じゃねぇか。
・・・んー。でも、小判鮫は小判鮫先輩が居るからなぁ。
・・・・・・金魚のフンだな。よし、今日からアンドニは金魚のフン先輩だ。よかったね。
・・・いや待てよ。金魚のフンに小判鮫がくっつくのはおかしいだろ。
小判鮫先輩も改名だな。
よし・・・フンにくっつくフン。フンのフンだ。
フンのフン先輩!よろしくな!
・・・まぁ、子供みたいな事はこれくらいにしてと。
ここにきて、セリス様の慈しみの心が炸裂したな。流石は天使様。
金魚のフン達はセリスに任せよう。
金魚のフン達は積極的に自分をアピールしているが・・・可哀想に。
どう足掻いたってその下心がセリスに届く事はないのに。無駄な努力ですよ。
さてさて、この隙に俺達はこっそり離脱しましょう。でないと金魚のフン達にルシルが今にも飛びつきそうだ。僕のために怒ってくれているのは分かるが、こいつを放っておいたら絶対殺人事件が起こるよ。
さっきからルシルの手を握って怒りを抑えていたが、今は恍惚の表情で僕の手をベタベタ触っている。
イムもイムで、僕の背中に全体重あずけてるし。寝てやがるなこいつ。
ほら、今のうちに行くぞお前ら。
ピノ!中指立てんな!あっかんべーとか可愛いのにしろ!いいからはよ行くぞ!
・・・・・・こうして、金魚のフン共から逃れた我々は、無事にヨハンナさんを見つけ出し、モン娘達の部屋を確保したのだった。
子供達の部屋がまだ空いていたので、一部屋丸ごとモン娘達の部屋にしてもらった。4人部屋なので、イムもそこに移動してもらう予定だ。
明日から僕、セリス、モンスター3人娘での冒険が始まるんや。
俺達の冒険はここからだ!
第3章終了です。




