プロローグ 全ての始まり。
この小説は、主人公がとてもひねくれていて、とても策士です。気分が悪くなったりするかもしれないので、ご了承下さい。
僕は天才である。そう、全てにおいてだ。僕は一回見たり、聞いたりすると全て記憶出来る。それに、自我を持つのも有り得ない程に速かった。まるで、人間ではないかのように。そんな僕はある小説にハマっていた。その小説だけは何度読んでも、覚えていたとしても飽きなかった。色々な人の心情や、人間の汚い所、全部をさらけ出してストーリーが構成されていたからだ。こんな、完璧な僕がこんなにも影響されたのは初めてだった。まぁ、他の何も知らない人からしたら、最悪だったかもしれないがな。
僕は、その小説を通して人間の何たるかを学んだと思っている。だから、どうすれば人は喜び、どうすれば怒るのかをある程度は予測出来る。そう、予測に過ぎない。人とは時に本能で動く時もあるので、僕でもそれは予測出来ない。
だから、こうなってしまったのかもしれない。まぁ、僕は今死のうとしている。何故か?それは、恨みを買ってしまったからかもしれない。いや、違うな。これは、この相手の顔は臆病者の顔だな。劣等感に打ちひしがれてしまったか。滑稽だな。
もし、こうなるのなら何処かのサイトで読んだことのある転生というものをしてみたいな。その、小説の世界にな。
全てのはじまり。は、転生した原因を書いてみました。やはり、優れている者に嫉妬するのは当たり前ですが、それが殺意になるほどになる人間もいるのでは?と思い、このようにかかせていただきました。少しでも楽しんでくださったら幸いです。