満月と月の使者と
「1人…?」
俺が目視出来た敵の数は1人…さすがに少し少なすぎないか?
「…颯…ここ頼むわね。」
「1人だけなら2人で迎え撃てばいいんじゃないか?」
「地上から10人ぐらいがこっちに来てる。」
「なっ!?」
「そういうことだから…頼んだわよ!」
永琳は止める暇なく走って行ってしまう…怪我だけはしないで戻って来て欲しい…さて、ここにいるのは輝夜と俺…それに月の使者か…
「輝夜!!絶対前に出んなよ!!」
2ヶ月も頑張ったんだ…負けてたまるかよ!!
永琳side
「この数で私を捕まるつもりかしら?」
10人の重武装の兵士…まためんどくさいのが来たわね…
「別に捕まえに来たわけじゃない。」
「あら?どうするつもり?」
こいつらの狙いはたしか蓬莱の薬の作り方を知ってる私のはず…
「俺達はあくまで足止めさ。」
「足止め…?一体なんの…」
「作れなくてもいいのさ…薬の効果さえ手に入れば!」
「薬の…効果…?」
薬の効果を手に入れる…そのためには私や輝夜のような服用した人物がいないと…まさか!?
「あなた達の狙いは輝夜!?」
「当たり〜!それも我らが部隊長が直々に手をくだすんだ!」
クソッ!!不覚だった…早く助けに戻らないと!!
「おっと…助けには行かせないぜ!」
「チッ…」
どれほどの実力かは分からないがまずい事は確かだ…早く助けに戻るためには…
「悪いけど…すぐに片付けさせてもらうわ…」
弓矢をかまえる…私が行くまでなんとか耐えなさい!颯!!