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悠歌  作者: 悠介
3/5

03.故郷帰り~さとがえり~

俺は育った町から巣立った お世話になった地域の方々

この田舎に帰って来るのも 何年振りだろう 久し振りなの

「ただいま」の声 返す「おかえり」の声 何年前まではそれが当たり前

あの頃の青春 脳裏に蘇る 俺の部屋 そのままで


都会と言っても 上京と言っても 割合近くのこの故郷

だからこそ「忙しい」を口実に 好日逃して都会生活

俺の性格だな 直さなきゃ のんびりした田舎なら 気分もぼんやりするな

してしまう都合良い 人間、俺の性 皆大体こんなモンかな?

電車降りると 真っ先に実家に帰る 周りの田園風景変わらない

玄関入ると 父・母俺を出迎える 両親の容姿も相変わらずだし

俺の部屋も片付けられてない ここだけ時間が止まっているみたい

見てみたい 懐かしのあの池、川、山、そしてあの友人


★たまには里に帰ろう 懐かしい感情が沸き起こる親孝行

 たまには家に帰ろう 飽きらしい都会への感情も どっかへ


懐かしい俺の部屋のドア 見られないようにと付けた鍵穴

今じゃあちらこちら錆びまくって 鍵無くとも入られて

自分で作ったティッシュ箱 貯金箱はスッカラカンで

上京の為使い果たした財産 汗まみれで働いたあの頃の思い出

作家になろうと書いた原稿 音楽家になろうと買ったレコード

色んな夢詰まっている それも俺の宝、財産と

回想しながらも階層上がって行った でもいつまでも懐かしいのは変わらない

だからこそ家に帰ろう ありったけの思い出 思い出しながら


★repeat


古びた木の壁の駅の階段 数段しか無いが懐かしかった

畑、田、そして数えられる程の家 しか無いが此処は俺の故郷で

振り返り駅眺める すると上京した時の事思い出す

初めて見上げる都会で 写真でしか見た事無くて

会社の上司から歓迎会で「君の故郷何処だっけ?」

と訊かれ何故だか答えづらかった 田舎者のレッテル嫌だったのかな?

そんな思い抱えながら 大自然に囲まれ歩く

田園広がる先に 俺の実家が眺められる


飼っていたあの犬の墓 今も庭に残っている

泣きながら骨埋めたあの日 今も俺の胸に残っている

何もかもが変わらない 母のお喋りは未だ黙らない

父は黙っているが その口元には笑みが


厳しい父の威厳は今も父の顔に表れている 

嗚呼 この顔と 幾度も 口論、喧嘩をしたんだっけな?

優しい母の微笑みは今も口元に表れている

嗚呼 この微笑みに 幾度も癒されていたんだっけな?


★repeat

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