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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
北の大地
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眠れない夜に

眠れない夜に

寂しさ感じる

考えてばかりの僕


タバコ臭い部屋で

憂鬱に負けそうで

いつか訪れる死という現実から

目をそらす


ただ生きている事に疲れたんだ

それが死にたい理由の一つで

ぞんざいな存在の前に

悩みは尽きない


コーヒーの苦みにほっとする

夢は今日も悪夢だろう

それならば寝ないで

詩を書き続ける方が少しは楽だ


歳を取りなんだかぼんやりしながら

毎日毎日同じことの繰り返し

嫌になってしまうのも

仕方がない


希望の船は僕を残して出発し

絶望の淵に立たされ

涙ぐむ それさえも嘘で

一歩も動きたくない自分がいる


何をしても目が冴えるばかり

夜空を見上げれば星が輝いているのに

僕はもう感性の限界です



どうだろうか?

響かないこのポエム

目覚まし時計をセットするくらいなら

いっそ眠るように死ねればいいのに


戦い続けてきた人生

いまは空虚な風が吹くばかり

それでも口笛なんか吹きながら

狂った頭で気に食わない奴の悪口を呟く


涙を流して赦しを乞うても

悪戯なこの心は腐るばかりで

正直に貴女が好きですと伝えられない


首切りの死神に背中を取られ

精神の破壊が待ち受けていた

僕は間違っていたのだろう

こんな夜に飽き飽きしてるから

どうしても前向きになれないんだ

ただ、生きているだけじゃ死ぬ時恥ずかしいだろうが


それでも自殺は怖いので甘い痛みに心許して

スティグマを作る 誰も見てくれないなら

ああ寒い 僕は山を越えられない

ただ下へ下へ忘却の楓に悲しみの楓に

ずっこけて転ぶ

もう立ち上がる気力も無いんだ


神よ 救いの手を

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