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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
北の大地
93/900

また季節は巡る

四肢は冷え切っている

寒がりな僕はもう君の中まで

憂鬱も酷くなれば夢の不気味さ

だって尋常じゃない


一人になるのは 怖い

温もりが欲しい

僕の僕のためによる僕のための精神

は既に襤褸切れのように継ぎ接ぎだらけ


北の大地のこの冷酷なまでの冬

トンボももうすぐ死ぬだろう


毛布の中に包まって幼児退行

でも不眠症に効くクスリは

イソミタール6mmで致死量

音楽も混濁 


もうすぐ雪が降るのだろう

雪虫が儚い命を証明するかのように

黒いパーカーに白い痕跡を残し


息絶えてるのか生き耐えてるのか

寂しい命 次から次へと湧いてくる

どこからともなく冬を告げに


なんて悲しいんだろう 

人間は火を恐れないが

便利な文明の燃えカス

地球 二酸化炭素 争う あらそう?


寒くて それでも 冬の楽しみを見つけて

子供たちは元気だなと思う


死に向かって体温が下がっていく

Shining on 


太陽はそこにあるのに寒くてしょうがないよ


夏は暑いと嘆き冬は寒いと嘆き

だけどまだ秋なんだぜ 少し早いけど

ストーブに火を入れて温暖 

花壇の花も少しの間さようなら


冬って死なんだよ 虫もわかない

息吹が凍えて 氷点 巡り汗ばむ 

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