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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
サヨナラ
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醒めない夢が見たい

もうどうでもいいやってベッドの上に寝転んで

悔しい事に 泣かないぞって思ってたのに涙が溢れて


彼に捨てられた事が全てじゃない 言い聞かせても

それしか理由が見つからなくて ますます悲しくなる


外は晴れているけれど 今はカーテンを閉め切って

自分の中に逃げ込んだ 肥大した妄想断ち切られて困惑 


悲しみの果てに見た夢は現実と区別がつかない

そんな事 知りたくも無いし 教えを乞うつもりも無い


私は ただ一人 いつでもそう 違うって言われる

でもおめでたき人の言う事 今は聞きたくない


理由は分からないけれど 地球は回り マントルとマグネット

科学は勉強した事が無い 理論の正しさに興味が無いから


理詰めで物事を言う貴方の事 呆れたと思った事 何度もあって

それも違うんじゃないって言ったらまた説法が始まる


別れて良かった? そう思うならそれでもいいかも知れない

たまには自分すら誤魔化してみたい 何時かはお別れする運命


目覚めても悲しみの果てに見た夢が続いていて

最近目が悪いのか 何も無い所で転ぶ ひそひそ笑われている様な

被害妄想 もうよそう


サヨナラだけが人生さ そう諦められたら人格者なの?

人と繋がりを断ち切られるほど痛みを伴う物は無いのに


人はみんな我慢して涙堪えて 人知れず悲しみと戦ってる

それを強さだねって言われたら立つ瀬も無いけれど

大人は全部知った上で 人生を形成しながら 定型句並べて

羽が生えたように すいすい飛んでいく 軽業師の様に


それの真似事を強制されるのなら 今日一日清々する位冷や酒呑んで

ぐでんぐでんになって 知らない男に抱かれてやるのは復讐なのかな 

そんな夢と現実の残酷さを私も知っている 汚れてしまった

その薄汚れた心を貴方と分かち合っていたから生きてこれた


今は泣かせて 静かに眠らせて 明日から一人なんだから

夢と現実は繋がっている まだ呆けた訳じゃないから仕事する

タバコ吸う 楽しくない 彼にどれだけ依存していたか思い知らされて


やりたい事だけやっていて何が悪いのかしら

終わりのある人生ならばルールの線路の上を行くのはとても辛い


私が私であるために 今は血が流れても いつか治るのだから

少しくらい自分を甘やかしてもいいよね 


自分の負け犬根性

真っ直ぐ見つめられないから ますます惨めになっていく


醒めない夢が見たいの

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