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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
サヨナラ
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サヨナラ

君は踵を返して去って行った

涙も見せないで


一人残された僕はチッと舌打ちをして

電信柱を蹴り上げた


いつものことだと高を括っていた

どうせあいつから謝って来てモトサヤだと


でも何時まで経っても電話が来ない

さしもの僕も焦った


こちらから電話しようか

謝ろうか そう考えていた時

手紙が届いた


そこには四文字ただサヨナラと書いてあった

電話は着信拒否だった


どうしてだ 今まで通りのケンカじゃなかったのか

現実を見せつけられてふらふらとその場にしゃがみ込んでいた


知らぬ間に頬を涙が伝っていた

止め処も無く 涙が溢れ出す


吐き気がしてその場に吐いた くらくら眩暈がする

恋の終わりがこんな形で訪れるなんて


まだ君が笑って冗談だよと言ってくれるような気がしていた

でもそんな事はもう二度と無いんだとも思い知らされた


君とのサヨナラがこんなに辛いなんて

思いもしなかった


今はただフォトフレームの中に幸せそうに

納まっている二人の写真を見て

頬を抓る 悪い夢だと そう思いこまなければ発狂しそうだった


君の文字に 何か冷たい物を感じて 酷く寂しくて

今でも信じられないけれど 受け入れられないけれど 

いつかきっと思い出すのだろう 二人が幸せだった頃の事を


忘れられるまで 孤独の旅は続くけどこんなに別れが悲しいなら

もう二度と恋なんてしない サヨナラ 大好きだった君へ

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