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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
右も左も
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パンチを浴びせてやるんだ

不安を見つめて

原因を探す でも見つからない


穏やかな日常に突然忍び込んでくる

恐怖も痛みもそれまでの人生の積み重ね

僕等は罪深い生き物かも知れない


だけど愛とか希望を語る事も実は罪だったりする

それで傷付く人がいる事もある


幸せになりたいともがいていた

そんな動物は人間だけ


白黒の世界では全てが無常で痛みと共に

人々は去って行く


思い出すら残された者達の慰み

決して帰って来られない永遠の旅立ち

神の作りだしたプログラムに逆らえない


それが 悔しい


無限に生きられたならば 老いる事が無ければ

人は何も心配する事も無いだろうけど

それでは つまらない この退屈に潜む盗掘者達

心奪われて 置き去りにされたような気持ち

誰か助けてという叫び でも届かない


痛みと共存するしかない 肉体も心も

そして摩耗していくのだけど魔王でも縛り上げて

この世とあの世の境界線 それを決めているのは誰か聞きだしたい


自分を正したい したい事だらけ それも夢の様な話

僕等はただカラフルな現実を 受け入れて戦う種族で


いつか消えるからこそ美しいなんて強くなれないけれど

君と手を繋いで 並木道を散歩するようなささやかな愛が

お肉の様に成熟していく 人生は初めから終わりのある旅


骨と化して 納骨される 拝まれる でもそんな決め事に

反逆の旗を立てたければ急げ それが日本人の思想だよね


寒い冬 雪降る夜に 一度だけ夢を見せてよ 

行きたくても行けない場所だとしても仮想で作り上げる事は出来る


僕等はいつも夢の中 

抜け出せない日常に原理など無い 意味も無い

ただ目の前にある道を 大きな歩幅で誇らしげに歩いて行く

何も考えず 無明の精神で 

イルミネーションがまるで幻の様にビルディングを照らす

明日も雪なのだろうか 心が痛い

悔やんでも戻れない あの日にさよならを告げて

今から始められる事

それにひたすら パンチを浴びせてやるんだ


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