表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
右も左も
855/900

午後4:20分のムーンライト

月光に照らされて

僕等の仕事は終わる


帰路に着いた途中に気が付いた

こんな早い時間に月が昇るなんて


綺麗なペコペコリン

悩みなど吸い込まれそうで


太陽も良いけれどささくれだった心には

月光は優しい


こんな晴れた日にコンビニにしか出かけないとか

どんだけニートよって思う事もあるけど


僕には僕のやりたい事があるから


カッコいい僕は秘密だらけ

今 新たにその秘密を打ち明けたい女性の登場


でも変に思われたら嫌だからもうちょっと待つ

あの月が沈んだらまた憂鬱な朝だ

朝陽はギラギラに尖る訳でも無いけど目には優しくない


月は美しく母なる存在

海水の成分から我等は産まれた

遥か昔 聴こえるだろうか その息吹


呼吸は鎮まり だが宵の口には微かな不安が忍び

僕をたまらない気持ちにさせるんだ


そんな僕でも やって来れたから 誇らしいと思う

もし僕を支えたいと言う女性がいたら僕は赤ちゃんになる


それくらい青梅のように未熟でミジンコみたいな奴でも

恋くらいしてもいいよね


あの子もこの子もって八方美人

女には興味が無いとうそぶいて八方塞がり


ただ抱き合って眠れる夜があるなら

君の髪を優しく撫でて おでこにキスしたい


月がそっと見守る中 僕と君は何かを捨てて痛み誤魔化す

もう二度と掴まえられないと知っていながら


満月の夜には 大胆不敵に君を食べてしまおうか?

そんな勇気あったら きっと僕は まあ満足するんだろうね


だけど母の苦しみを思うと踏み出せなくて

大人しく苦悩を臼歯ギリギリ言わせながら 傷つけない 傷つかない

その距離を探す それだけで 良いんだと思わなきゃ


午後4:20分のムーンライトはまるで君の輝き



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ