表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
右も左も
854/900

酷く寒い 凍えそう 寂しくて

君の両の掌で僕の心を包んで温めてくれないか


ずっと耐えて来たんだ 

ひび割れそうな心を接着剤でくっつけて

壊れて またくっつけて


そうしてる内に 自分が何だか分からなくなった


人を楽しませる 人に共感してもらう

それを目指して突き進んできた


でも疲れたようだ どこまでも続く道じゃないけれど

僕は嘘は吐きたくないし 正直自分自身が信じられない


ボロボロのレコードが耳障りな音を立てる

僕はそれを聴きながら いつか治るだろう その希望だけ

それが救いだと信じて


君は僕の事をどう思っているの?

僕は自分が嫌いで守られるには値しないし君を守り抜ける器量も無い

それでも僕を愛してくれるかな?


掌を天にかざして 透き通る血の色に いつも力を感じていた

自分の命の力 血液の瞬間の循環 それが時に 自ら傷を付けてしまう

それも今なら分かる


強い者は負けたら 呆気ないんだ ザーッと流されて呼吸困難

地球の寒暖 一瞬の間断 そこに悪が忍び込んで僕を惑わしている


今ははっきりとした事が言えなくてゴメンね

愛の力を信じているつもり 君を一人にさせたくないよ

僕は渾身の力で 例え歓心無い味気も無い世界でも 変えたい


あの日君と繋いだ手と手の温かさ 

君の涙をそっと受け止めた僕の掌

君を好きだったんだよ 今は遠く離れているとしても 

同じ世界で生きているのなら また出会える日も来るだろう

それまでは僕は手と手を合わせ 掌 微かに汗ばむ中 この冬を乗り越えて


また春に逢いましょう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ