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Love Diary
僕は恋をして破れた
毎日日記をつけて忘れようとしていた
ニコチンの様に中毒だったかも
歳月が流れて 記憶も薄れかかっていた頃 偶然に元カノと出会った
あの日あの頃のままの面影を残して 少し首を傾げて懐かしいねって君は言った
あれから恋はしていない ホントは忘れたくなかったから
もう一度やり直せるならば 繋いだ手を離したりしないのに
君の左手の薬指には指輪が光っていた ああ もう遅いんだなと悟った
僕の後悔も何故かそれを知って薄れていくような気がした
新しい人見つけた? 笑顔で聞かれたから うんとだけ答えて踵を返した
もう戻れない 恋に恋していたあの頃に 今 愛に飢えてる自分は子供なんだな
孤独と戦って でも君はいつも微笑んでいたから
繋いだ左手と右手の感触 冬が来て 行くあてを無くした手を手袋が温める
今は後悔していないよ 君が君のまま 幸せそうだったから
僕も僕だけの幸せを探すよ
僕の夢だった時間に バイバイ そう呟いて
恋は落ちる物 浸る物じゃない 涙を拭いて また歩き出す
新しい誰かと出会うまで
濡れた文字 今は 乾ききった心が 日記の中に溢れてる




