僕の事を忘れないで
我が儘なお願い
僕が何時か死んでも忘れないでいて
好きででもいい
嫌いだっていい
僕も何時までも顔も名前も忘れない様に
努力するから
誰しもが灰塵に帰すとしても 遺影すら無くても
僕は僕の生きている間は真摯な気持ちで忘却に逃げない
心が焼却されたとしても
冬の冷たい風が 僕らを氷漬けにしていつか解凍されて
蘇る 今は夢物語 でもいつかきっとと
僕は漫画も読まないから TVも観ないから
つまらなくて 無骨で それでも少しでも人に優しくありたい
僕の人生も君の人生もたった一度限りの聖戦だからぶつかり合う
それも運命だからね
我が儘なお願い
僕がいつか歳を取って寝たきりで何の役に立たなくても
言葉をかけて 温かい言葉を そうしたら涙の一つくらい
絞り出せるかもしれない
全て忘れてしまっているとしてもね
心の中でいつも叫んでいるんだ
間違いばかり起こしてゴメンね でも許してって
最期の時にも みんなの事を 楽しい思い出を 悲しい思い出を
カップ麺の様に作るのも無くなるのもあっという間の人生だったかもしれない
けれど
薄汚れて壊れた懐中時計の針が再び動き出すよなそんな奇跡が
思い出させてくれるさ
そして誰かの 新たなる生命の始まりに受け継がれていく きっと
遺伝子に思いを馳せて 最古まで時を越えて君を探し出す ずっと