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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
巡る季節の様に
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胸がちくりと痛んだら

胸がちくりと痛んだら

それはきっと悲しい恋の傷跡


一生を童貞で終える男も

一生を処女をまもる女も


恋をしない者はいまい


声や仕草 顔や セクシャルとか

頑張っているなとか雰囲気が好きとか


恋に理由なんてありすぎて数えるのが面倒だ


花の咲かない恋でも その心があるだけ素晴らしい


高校生の時に好きな人がいてね

そりゃいっぱいカワイイ娘がいたからさ

目移り 恋の花咲き誇り 釣りで言えばアタリ

そんな自信過剰だった頃 懐かしい


彼氏がいたけれど 本当に美しい人がいてね

放課後に片付けられた椅子から二つ取り出して

向かい合って飽きもせず三時間は毎日喋っていた

あの子


やたら足を組み替えていたけれど

あれは何のサインだったのか

胸に秘めておきたいから理由は検索しないけれど

とても楽しかったのを覚えている


卒業が決まって 

君は明治の推薦を断って教育大に行ったんだったけな


その前に若者の悪い癖で 友達15人くらい集めて

居酒屋に呑みに行った そりゃはしゃいだね


それも楽しかったよ その後友人の家に行ったんだけど

君は下戸で吐いてばかりいたね 笑っちゃう 思い出すと

そして僕は君に膝枕をして上げたね


凄い凄いドキドキした 君は近くで見ても本当に可愛い女の子だった

彼氏とは別れたらしかったけれど


もうそうなると男は獣で 胸 揉んでもいいのかな? とか思って

別にその時Hしちゃっても良かったんだろうけれど 

僕は恥ずかしがり屋だったんで出来なかったんだ


でも凄く良い思い出だよ 今でも胸がちくりと痛むのは

その夜に 僕の恋心の終わり 僕の青春の終わり そんな物を感じていたのかなと

今になって思うよ


胸がちくりと痛んだら

それはきっと悲しい恋の傷跡 忘れられるはずなんて無いさ

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