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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
巡る季節の様に
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一人ぼっちにさせてゴメンね

一人ぼっちにさせてゴメンね

天涯孤独の魂として生き続ける貴方


こんな思いをする位なら 仕事なんて辞めて

君と美味しい物を食べたり 世界旅行に連れて行ったり

そんな事をしてあげたかった


今 こみあげてくるこの言葉を涙の川 笹船に乗せて

蝋燭の光で君を照らしたい


人間の命 考えていたけれど 答えは無い事

初めから知っていたよ


一人ぼっちにさせてゴメンね

天涯孤独の魂として生き続ける貴方


こんな思いをする位なら もっと君と一緒に居たかった

君が好きで好きで 繋がり合えた偶然に感謝していたけれど

こんなにも突然のお別れをするとは思っても見なかった


今 ワナワナと震える左手を右手でなだめて

今 プルプルと恐怖で震える両足を抑えてさ

君の遺影の前に立っている


思い出が思い出される 色々な事があったね

春には二人でスタジアムに野球観に行ったり

夏には海辺ではしゃいだり

秋には綺麗な紅葉を見に行ったり

冬には新しいボードを携えて山遊びしたり

 

全部 全部 昨日の事の様に 思い出される


寒い夜には 貴方の温もりをヒシヒシと身近に感じて

神様に感謝した 涙流れた 君が隣に居てくれるだけで

どんな事でも出来るし 乗り越えられると感じていた

信じていた 二人の未来を そんな日があった


君がいなくなってからめっきり笑わなくなったよ

そんな僕を君は励ましてくれるつもりだったのか

病室でマフラーとセーターを編んでくれたよね

今でも僕の大切な宝物 君の匂い 堪え切れない嗚咽


頭に浮かぶ言葉はただ一つ 一人ぼっちにさせてゴメンね

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