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ピンク
響き渡るヴァイオリンの調べ
叩きつけるピアノの旋律
終わらない雨は
きっと神様の涙なのかもしれない
僕らは正義になんて縛られなくていいんだ
殺したい奴がいれば殺せばいい
別に道徳をここで説いても何の意味も無いし
罪を犯せば罰はあるよ
だからなるべく穏やかに暮らしたい物だよね
誰かを憎んだりしないでさ
何かを話してご覧 僕なら優しく聞いてあげるよ
例え余命が一日しか無くても苦しくてもちゃんと聞いてあげるよ
だって人間は無限じゃないから
知識だってお金だって無限じゃない
この人間の生の中で無限なのは宇宙だけだ
空に思いを馳せても傷付いた鳥の様に無力な僕等
だけど願い続ければいつかは叶うかもしれない理想郷
君の世界で一番大切な物は君の世界だけだ
それを壊す者がいるならそいつは君のエネミー
手榴弾のピンを抜いて戦闘態勢 おおバレッタ
解かれた長い黒髪をかき上げて
打ち抜けそいつの頭を 消し去れば煩わされる事も無い
雨がまだ降っている 血の色と混じり合い美しいピンク色の水溜まり