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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ショートストーリー10
792/900

はらぺこ

もう全部どうでもイイや

そんな時は全ての景色がモノクロームだ

諦めない強さ そんなの持たなくてもいいよ


いざとなれば止められる人生

病苦の前に人は無力 ただ生きながらえさせて貰う事に

意味なんて無いだろう 恐怖が増すだけだ


幸せと不幸せ 隣り合わせ

きっと君は考え過ぎている もっとシンプルに

生きる事を楽しもうじゃないか


病苦の前に人は無力 いや決してそうでは無く

決死の覚悟で動かない岩を動かすのでは無く叩き壊しちまえ

君には潜在能力と言う物がある 誰にでもある


ただ心静かに 魂を感じるんだ 

まだ燃え滾る情熱が眠っているのが分かるはずだ


死ぬ事は他人でも辛いし まして自分の事なら尚更だ

だけどその運命は変えられない ならば自分が変わろう

老いも若きもしぶとく生きようじゃないか

困っている人がいたら手を差し伸べようじゃないか


僕はいつもはらぺこさ 愛が欲しいけれど売って無い

その点については誰しもが結局は孤独なんだからそれを諦めろ


でもね僕は君の事覚えていたいと思う 墓場の中に入るまで

どんな人にも美点があり どんな人でも役に立っている

それこそが 愛だ 切り売りできるものでは無い 全てをぶつけろ

今 君がここにいる事それが奇跡なんだ


それをほんの少し信じて見ないかい?

時におぞまし過ぎて嘔吐してしまうほど残忍な悪党がいる

僕はそれを押さえつける為 若い頃いっとき戦った

もう力は残っていない 全力だったから


それでも君には君自身を信じていて欲しいと思うよ

老人の戯言に負けるな! 君の若さこそキラキラ輝くジュエル

涙すら 汗すら 君の身体の構成物質 どんどん流して干からびちまいな

そしたら潤いをもっと肌で感じられる筈だから

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