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木枯らしの中で
秋めいてきた九月
君と出会った季節
コンビニのおでんも始まり
木枯らし吹きつける
愛の為に殉ずれるのならば
幸せだと思っていたあの頃
だいぶ年を取ってしまった
君との思い出も紅葉の様に
ますます色鮮やかに光りて
断ち切れない未練は
炎と呪いとなって降り積もる雪の様に
僕を寂しくさせるのだ
九月は何となく寂しい
絶対零度の冷たさで君は僕をふった
出来るなら全て忘れたい恋心よ
君との思い出だけがますます鮮やかに光りて
夕空に涙する
思い出した恋心
泡のように立ち消えた
忘れてしまったと言えば嘘になるが
愛犬との散歩も木枯らし胸吹き抜ける