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生まれ落ちて何処へ行く
もし私の魂が何時か食われるのならば
全ての憎しみを許そう
そして暗く黒い海の中でひっそりと佇み
海藻の様に揺らめいて居よう
最期の時はまぁ誰にも見られない所なら
何処でも良いが病院は嫌かも知れない
黒猫のタンゴを聴きながら眠るように息を引き取る
私
間違った事はしていません このカルマは父と母の物だ
私に関係していると錯覚させられていた
神様 私の事を見ていてくださったのならば必ずや天国ですよね?
そう もう近いかも知れない 私の寿命も
笑顔で海を真っ二つに割るほどの 奇跡的な確率で尽きるのだ
それが宿命だから魂の存在を信じるなら何も怖くない
でも宗教なんて当てにならないけれどね
一人ぼっちじゃない事 それが一番大事な事
誰か一人でも泣いてくれる人がいればそれは幸せな人生なんだ
不幸も幸福もあざなえる縄の如し
辛かったら退避せよ 頑張りすぎないで
それが長生きの秘訣さ 捨てられる物は全部捨てて
復活の際 白装束すら脱ぎ捨てればいいさ
また人間のカルマを背負わされるかもしれない
そんな軌跡も奇跡的な確率で産まれるのだ