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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ショートストーリー8
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夜のしじまに

夜は静かすぎて心細くなる

だけどこの一人でいる時間愛おしくもある


鈴虫が鳴いて ちょっとしたコンサート

ああ 今夜も眠れない


落ち着きを取り戻せたら

ふぅと息を吐いて夜の街をお散歩


星空を見上げその美しい輝きに見惚れる


秋めいてきた 風が涼しい

夏の終わりがちょっぴり悲しいけれど

四季は巡る物 大切にしたいよ


何か分からないけれど不安なのに落ち着き払っている自分もいる

全く自然と言う物は人間にとてつもない影響力を持っていると感じる


いつかの終わりはまた巻き戻して始まりに回帰する

絶望じゃない むしろ希望だ 呪われたこの僕の唯一の


紅葉 色鮮やかに 僕の心に染み入る

あの鮮やかな橙に生命の起源を見るなんてちょっとおかしいけど


明日は来るのかな 

今日は眠らないで 

そっと静けさに波紋を立てて


泣きぬれているんだ 人生の儚さに

どうして時は残酷にこんなにも早く過ぎ去るのかな


(みこと)を歌う 巫女との約束は白装束を鮮血に染める

鮮やかな赤に 酷くいきり立って 人の形をもう留めていない君を

冷静な目で見つめている そんな夢を見た 束の間の眠り 夜のしじまに

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