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シャボン玉
虹色に輝くシャボン玉を
追いかけて どこまでも走った
弾ける様に笑って 子供は子供なりに
悲しい事があって それは割れて悩む
時折忙しさにかまけて
昔の事なんて思い出す事も無くて
何か今の現状には満足できなくて
記憶している思い出なんてほんの僅か
それでも両親に望まれて産まれて来た事が嬉しい
何も返せていない すっかりめんどくさがり
ただ 両親にはいつも笑っていて欲しい
シャボンの様に弾けない様に ずっと我慢している
僕が我慢する事で少しでも苦しみを取り除く事が出来るなら
旅立ちの日まで 僕は笑っていよう
悲しい事ばかりの人生じゃなかった
遠くからでも見守ってくれて思いやってくれて
こんな僕を育ててくれて 昔の思い出は思い出のまま
何時までかは分からないけれどもっと一緒に笑い合いたい
お別れなんてさ 突然なんだ だから今が大事
シャボン玉はそれを教えるかのように弾け飛ぶ




