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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
IZUMU
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聖杯

叩き割った窓ガラスの破片に血液が混じる

鏡の様に幾つもの自分が映り壊れていく


もう世界の終わりだと思った 

妄想じゃなく暴走でも無い 自殺しなくては

追い詰められて 返報性の心理裏切られて 怒った


聖杯に憎しみの黒い血を注ぎ込まれて

飲み干す 生まれ変わる これからの僕は悪だ


悪意で生きていれば楽なんだ 

人の事なんて思いやるから辛い 

しつこく付きまとわれる 日和見主義者に

何も言葉が無い 消えろ ヴァニッシュ 


僕は正しい道を歩んできたとは言えないけれど

それでも思いやりくらい少しは持ってはいたよ


振り回されて 混乱して 不安になりがちな僕の心を

踏みにじり 死にたいと言いながら楽しそうに生きている


この生 聖なるままで 綺麗事で生きてきた でも間違い

憎しみを自分では処理できなくなった


もうなんでもありだ 酒を呑みまくれ 人生を止めるのも構わない 

悲しんでくれる人はネットの中にしかいない そういう時代だから

あの世に持って行けるのは魂だけなら

生前 僕の境遇を笑った奴を呪って真綿で首を絞める様に消し去ろう


味方なんて望んだ事も無いし 

それでも僕の愛する人には期待を裏切って欲しくない

聖も魔も紙一重 僕には理想はあるけどその前に僕を奪った者に

臆病者の一撃を 聖杯は僕の涙で満たされ誰かの喉の渇きを癒すだろう

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