別に自由なんて要らない
まるで違う世界の様だね
君の望んでいた世界なのかい?
楽して 快感を 得られる訳は無い
必死に汗をかいて走る姿 それに人のここと
あそこの事が通じ合うんだよ
難しい言葉ばかり使って子供を騙す事は出来ない
大人は自慢好きだ そして醜い争いをする
美しい物はもう無くなってしまったのかもしれないけれど
幼い恋心には 石清水の様な清浄感があるね
言葉では通じ合えない僕らは結局言葉に支配される
感情の激しい発露は理解しあえてない証拠で一種の暴力だが
ただ穏やかに過ごしたい 面倒事に巻き込まれたくない
そういう保守的な考え方で この世界も自分も変えられる訳ないだろ
常に攻めろ 火討ちして焼き払って 満足感を覚えられるのなら
それも正解かも知れない
カテゴライズする事を馬鹿馬鹿しいと思っている人は
自由と言う名の鎖を引き千切る事は出来ない
自由とは自分自身の言葉であやとりをすることに似ている
こんがらがっちゃった経験が人をめんどくさがりの銅像人間にさせる
しばらくは縛られていればいいんだ 解放される事 それはきっと
欲望に捕らわれてしまう物語の序章だから
君には自由は必要ないんじゃないかな
充実している人は常に縛られているものだよ
時間とか予定とか約束とかにね その間にある安らぎが自由なんだよ
好き勝手にやる事は決して自由では無いんだ 諸悪の根源かもね
世界には中心は必要無い 独断で先攻すれば手痛いしっぺ返しを食らうんだ
それでもいいよ そう言える人は優しくて強い人なんだと思う
人を判断する事を止める事 それは悟りを開いた人の祈りに似ている
屍を越えて それを 求めるのならば 人生には自由と祈りが必要なのかな
僕は臆病者だ それでもいい 縛られていたい
狂気なんて要らないよ 普通でいい
これが僕の求め続けた世界ならば それについて愚痴るのはもうよそう




