時は戻せないのならば前を向こう
寂しかったのです ただ温もりが欲しかった
星を眺めていた頃 僕は 一人じゃなかった
隣に君がいた 二人抱き合って孤独を分け合って
それももう遠い昔の事 君は今何してる?
僕と同じ空の下で 幸せになっていますか?
君と初めて出会った時にあまりの美しさに
一瞬で恋に落ちた 君が欲しかったから権謀術数を駆使して
付き合えるようになれて あれが人生で一番幸せな日だったかな
その喜びすら忘れてしまいそうで怖くなる
生きてる事が怖くなる 君以外の人に目移りしそうで怖くなる
思い出の中の君は今も燦然と輝いている あの大きくてキラキラした目を
忘れられる訳ない
ただ過ぎ去っていく日々にひび割れない様に楔を打っても
濁流に飲み込まれるように 僕は老いていく
それが悲しい事と言えばそうだけど みんなそうだから
僕は人間です 泣いたり笑ったり怒ったりするのです
でも今は 愛犬に話しかけるだけの可哀想な人になってしまった
時間って平等じゃないんだ 楽しければ早く過ぎるし
辛ければ長く感じる とにかく思い通りには行かない物
時の支配者は 僕等を玩ぶ 権力を振りかざして満足
パズルのピースが欠けてしまったような虚しさの前に
創造する事が疲れる様になった まだ何も始まってもいないのに
でも結局は人は一人の人生を歩まなければならない
それは平等 あまり神経質にならない方が良い
僕等はただ笑ったり泣いたりしていればいいんだ
孤独が癒されるから
誰よりも寂しがりでコミュニケーションが下手くそな僕は
負け犬かも知れないけれど泣かない笑わない犬よりも
思いっきり泣いて笑ってみたい
猫にはなれそうもない 人間って人間以外には鬼にしかなれない
そんな道を 忌々しい気持ちで ペッと唾を吐いて ごちゃごちゃになりながら
訳も分からず 人生を終える それも寂しい事だけど誰にだって幸せな時がある筈
そう信じていないと 僕は 眩暈で倒れそうになるから
残酷過ぎた 人生 時は戻せない ならば前を向こう その先に何があっても
人は受け入れるしかないんだ 楽しい事も辛い事も悲しい事も それが人の道だ