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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
愛をください
70/900

丑三つ時に一人目覚めた夜はどうしようもなく寂しくて

こんな気持ち苦いビールと一緒に飲み込む


光と闇のはざまで迷っている 昨日は羊を何匹数えただろうか

牧場は羊だらけで笑っちゃう


ふかふかの布団は気持ちがいいけどそれだけじゃ退屈

みんな寝てる時に活動するというのは一種の優越感をもたらすけど

僕には仕事が無い 


夢の中では悪魔による惨劇と天使による邂逅とがないまぜで

酷く狂気に惹かれてしまう ラジカセのスイッチをオンにして

好きな曲を聴く 


甘えるんじゃないわよ 昔の彼女の檄が飛んでいるような感覚


でも二人で眠る夜はベッドが少し狭くて寄り添ってお互いの体温が

とても心地よかった


柔らかな君の隣 鈍い鉛 今君は何処で何してる?


一人で眠る夜は寝返りが打ちやすくて心地がいいけど

何故かどうでもいい思いばかりが頭に浮かんで落ちて行かない


眠りが毎日訪れる死なら 死ぬ事は永遠の眠りなのだろう

太陽が昇る 僕は時計を見ている ちらちら

早く光をくれ 気が狂いそうだ ざわざわしている

安らぎと不安とが綯い交ぜに


訪れる朝 僕は今日も今日一日をやり過ごす

そして夜には死ぬ


そんなルーチンライフ 穢れてもいい 廃れてもいい

何か大きな喜びが欲しい たくさんの人に賞賛されてみたい

でも僕が考える事はホントはただ一人 そう君が傍に居てくれる事

それだけで幸せだったよ 君を信じていた 信仰のように


甘えるんじゃないわよ 昔の彼女の檄が飛んでいるような感覚


でも二人で眠る夜はベッドが少し狭くて寄り添ってお互いの体温が

とても心地よかった


柔らかな君の隣 重い錨 今君は何処で何してる?

その事だけ その事だけ いつも考えているよ

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