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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
希望の真光
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季節外れの氷雨

季節外れの氷雨の中ただ立ち尽くしていた

人生のクロスロードで

思い出すのは君と抱き合えた温もり


何処で歯車は狂ったのだろう

記憶とは厄介な物だ 一つ思い出すと

余計な物まで付いてくる


炙られる様な夏の日

海辺で君と遊んだね 楽しかったね


夏の歌は今は悲しくて涙が出てしまう

君と出会いそして別れた季節


すぐに冬が来る 人恋しくなる

誰も側に居ない 北の大地の冬は凍えそうだ


林檎をしゃくりと齧って芯をゴミ箱の中に捨てる

禁断の果実なんて 今じゃ一年中食べられる


独り身の寂しさよ 哀れ蛾の死骸がコテンと転がっている


一人泣き叫んだ

誰かこの心の穴を埋めてくれないか

ブラックホールの様に苦しさや辛さを全部吸い込んで

黒い雨が降った 雪原は毒沼の様相を呈し

そこで遊ぶものは誰もいない 地球はいつか終わるのでは

そんな不安さえ大統領選挙の様に詰まらないTVショーだ


何時かの暖かな暖炉

何時かの冷ややかな視線

何時かのホカホカご飯に卵


半路 死線を潜り抜けて雛は鶏になり喰われる

同じ事だ 人間も何時かは灰になる


全部未確定の確定 溺れるなよ

涙の海に しょっぱいおむすびの様に

食べきれない 


全部比較形のBaby Jump

笑われても何も感じない


季節外れの氷雨の中一人立ち尽くしていた

ただ一本の電話でも僕にとっては有り難いのに

それすらも無く 泣く泣くカフェに寄りスマホで

ゲームに興じる 心無い人々の群れに混じって

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