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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
あんのううん
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俺は何者になれると言うのだろう

俺は、俺は一体何者になれるというのだろう

天狼の様に銀月に吠え その雫を飲み干したならば


覚醒の時は近く 眠りも破壊され 穏やかに発狂するのだ


流離えば遠ざかり 留まれば石に穴が開く そして死ねば星になる


濁流の流れに 押し流されて 潰れてしまう 孤独とは怪しい狐

ズルいばかりで 人の意見など受け入れない その意思は固く柔らかい

そして人を騙し貶める だから語るべきではないと言うのに


黙っていれば唖と勘違いされ 目を瞑っていれば盲と勘違いされる

語れば知恵遅れ 叫べば狂人 一体この世界にまともさ等あるのだろうか


誰もが誰も 己の心を刀で磨き 明日を待つ

若い力に押しのけられ 老いた力に足を引っ張られながら

仲間を見つけ敵を倒し差し詰めゲーム それも興じられるなら良し


俺は、俺は何者になれるというのだろう

悪事から遠ざかれば鈍し 良い事ばかりやって偽善者 

そして止まれば信号は赤のまま


どだい言葉のみで人間を語る事等笑止 そっと静かに死んでみよ

その恐怖で心臓に灯りを点して 顔が壊れても 行くしかないのだ


油と水 融和できないだろうか そんな考えはああ 甘いのだ

チェリーの様に 下唇を舐めながら女体を思えば滾るのに血は流れない


もっと死を感ずるべきなのだ もっとも遠くにある様でそれは日常の痛みと

同じ様にすぐそばにある


太陽の様に自らを燃やすのだ 自分に決着をつけるのだ

限りある人生 それもまた笑止! 終わらないジェットコースター

その恐怖の連続の後に安らぎなどありはしない


我々は肩組んで 酒を飲み交わし 舌鋒鋭く 敵を探し出し

殺さねば 生きていけない 種族なんだ


プライドや理想 そんな物捨てて身軽になれば虎にもライオンにも成れよう

黙るのはもう禁止して声高らかに歌え! 

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