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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
恋に恋して
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君の口づけ

何も思い出せない

記憶が混乱している

君の口づけだけが気付け薬

僕のエナジー


翼は生えない

恋心には鍵はかけられないから

もっと自由に羽ばたけばいい

自分が跳ねられる その限界まででいい

青空に到達出来なくてもいい

その努力が実を結ぶんだ


柔らかな唇に触れてみる

しっとりと濡れている

涎液を交換する 電気の様な快感と痺れ

心臓がバクバクと破裂しそうだ


これが恋だとしたら まるで奇跡

輝いている 輝いていた あの頃

石ころは貴石となりてそして半分に割れた

僕のハートの様に


狂っているのかもしれない

何かに囚われている

足元が覚束無い くらくら眩暈がする

ジャンキーは 

幻覚の中で暗黒を見るのか?天国を見るのか?


君の口づけはまるで媚薬

抑えつけようとしても距離が足りない

後一センチの衝動が欲しい


悲しい歌は聴きたくない 夢だけを見つめていたい 君の瞳に恋していたい 

その瞼が閉じてしまう前に快楽の実を食べよう


寂しがり屋なのはお互い様さ 

君だって僕無しでは生きられないとあの時言ったろう?

求め奪い合って傷付いてこそ愛の花は咲く


恋は弾丸の様に……ビートを刻みながら撃鉄の音だけ響く

殺せないピストルで 歌えばいい 死の歌を

詩で恋を表現できるとしたら 強い思いの発言だけだろう

証言は当てにはならない 冤罪ばかりで嫌になってしまうが

生まれ付きそういう星だ 欲しがってばかりだから嫌われる


君の口づけだけが 心 浮き立たせる

ウキウキしながらスキップでホイップするクリーム

君の唇から舐め取る 絡める舌と舌 カラメルの様


眺めていた 青空を タバコをふかしながら

暗黒は残酷だけど 君の存在だけが僕の救いだった


誰かが評した 舌を出した聖マリアだと

人を馬鹿にする奴は 決して一歩目を踏み出せないで

悪意を持ってして ワープしたがる

だが人生には 飛び越えられない鎖がある

恋だけがそれを成就させる可能性の一つ 唯一の手立て


カラメルの様に甘い君の角砂糖は瞳の奥で揺れている瞳孔

未だ見えぬ君の心の動向 それでも 信じていれば信仰

さあ いざ進め 心赴くままに進行せよ


君の口づけだけが 僕の精神安定剤


何も思い出せない

記憶が混乱している

君の口づけだけが僕の気付け薬

僕のエナジー 


シンナーの匂いが強く辺りに立ち込める


初めてタバコを吸った時の様に君との口づけは眩暈がする

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