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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
夢の中で語れ
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壊れた心で

翼は折れてしまった

あの空に今頃憧れて

役立たずな自分を愛せなくて


壊れた心 人形と同じ

もう何も感じない 

出来るなら人とは争いたくない


でも自分を愛してあげなくちゃと思う

今まで愛されているなと言う実感は無かった

そして一人ぼっちになった


僕こそが冷血な悪魔だと気付かなかった

天使のお迎えが来ない事に絶望した


生きている事の恐ろしさよ

いいさ 誰とも分かち合えなくても

ガラスの様に砕け散った心でもがいても辛いだけ


そうだね 

僕は 孤独から逃れられない運命だったのかもしれない


耳鳴りが酷い 年がら年中セミが鳴いているようだ


今を生きている事に 確かさなんて証明できない


幸せな家庭に憧れていた 鍵っ子

母はもうダメだろう 遅きに失した

もっと早く気付いてあげていれば

だけど人の心なんてみんな脆い物さ


父はあまり喋る人では無かった

いつも孤独のオーラを出していた

彼からはみんな去って行って

それでも笑っているのは凄いと思う


寂しがり ストレス 孤独

全部要らないよ 幸せが欲しい

だけど叶わない事も知っている


僕もそろそろ腹を決めて死に立ち向かわなければ

心はもう死んでしまった 誰もいなくなった 父の様に

それは自らの選択だったのかな


僕は一人では生きていけないよ

余りにも苦しい 息が止まる時 それも恐怖

遥か未来とも思わない 歳を取り過ぎた


まだまだ若いじゃないかと言われるけれど

僕は身体も心もボロボロだ

そんな慰めなんて要らないよ

人は歳を取るたびに夢見がちになって行く


若さとは情熱だ 現実に立ち向かう力だ

割れてしまった 花瓶から水が溢れ出す様なパッション


今はそれも無い 生きる勇気 死ぬ勇気

震えている 心が 今壊れますよと警告する


そんな事知ってるさ もう誰の声も聴こえなくなった

努力してない 自らの愚かさと冷たさ それももう砕け散って

塵となって 宇宙を彷徨うのだろう


好きな人には光を 嫌いな人には闇を

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