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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
焦がれ
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嘘を吐かない人間になりたかった

昔から嘘吐きだったから

友達なんて全然いなくて

ゴメン早速嘘吐いた 友達いっぱい居たよ


でも今は一人もいない これはホント

真実だけで生きていけるのは子供のうちだけ

そして今 この時代 子供も嘘吐きになりつつある

そうしないと生きていけないんだ


僕は何もしたくない

疲れた 死にたい 親が悪いの?

違うでしょ


彼女が言った 甘えないで!

甘えてなんかない でもそれも嘘

嘘塗れの 実体の無いこけおどしの人物さ


笑えねぇ もっと強かったはずだぜ

真実にもう一度向き合いたい 今の自分を認めなきゃ


色は青でも赤でも黄色でもどうでもいい

青なら進みゃいい 赤なら止まればいい

ただそれだけの事なのに


あの日の涙だって 嘘泣きさ 心に穴が開いて

感情が 蟻の様に 群れ成して逃げ出して空っぽになっちまった

空白の20年 僕はただ彷徨い答えだけ探していたんだ

そして辿り着いたのは 真実は虚構が入り混じってなければ

矛盾から逃れられないって事 だって人間は殺しあうじゃないか

同族嫌悪 愛し合いたい表の顔

その裏に古ぼけた時の流れ でも戻れないから 


ようやくホントの気持ちが言えたよ

満足した瞬間 外に飛び出し叫んだ 何かを

そして僕は雨上がりの匂いが大嫌いで吐き気をもよおした


焦りと焦がれ 大好きな花


もう涙で嘘を誤魔化していたくは無い

だから強くなる 嘘を吐かなくてもいいように


多少の無理したってきっと大丈夫さ

そう信じていなきゃ 

焼け焦げた土地に再び花は咲かないから

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