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風の声
何時の間にか自分を見失っていた
友達も恋人もいない 一人ぼっち
長生きはしたくない あくまでも悪魔では無い
むしろ天使だ あーあ耳鳴りが酷い
風の声が粛々と僕を礼儀正しくする
風の声は僕に勇気をくれる
晒されたままでは生きて行きたくない
だけど隠し事も嫌だ
辛いよね ふゅーっと風は僕の胸を撫でる
ひとごこちつく 落ち着く 立ち尽くす震えていたハート
自然の前に人間は立ちはだかってはならない
ただその声を聴けばいい
誰を憎んで 誰を尊敬するか
色んな人の声 区別できないよ
のべつ幕なしにがむしゃらなボーイ
淑やかさで雨に濡れる悲しいガール
全ては自然のままに
向かい風ならいっそ飛ばされちまえ
追い風ならば全力でペダルをこげ
気まぐれで良いのさ どこ吹く風で
口笛でも吹きながら
風を何時までも感じていたいから
風の声が聴こえるうちはまだ僕らは許されていい
僕はここにいるよ 僕はここにいるよ