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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ショートストーリー6
623/900

春風

またこの季節が来たね 

君と出会った

始まりの刻 いつしか今までの思い出が

書物の様に積み重なる 


春風舞う頃 君はまた一つ大人になった

若い頃は気付かなかった 君の魅力に

今更になって申し訳ない 気付いた


結婚して早10年 長いようで短かったね

毎年この季節には桜を二人で見たね

今は三人で そんな幸せを深く噛み締めているよ


どんなに君を嫌いになっても 糸は縦と横

縦横無尽に絡み付いて 君とまた出会う運命


約束とは破るなら初めからしない方が良いんだ

始まってしまったストーリーにピリオドなんて要らない

ただ 桜流るるままに 勢い任せで愛した


本当に綺麗だよ そうだよね

この地は何処に行っても逃げられないアダムの器

君だってそうさ 何れ散るとしても言葉は永遠だから


魔法の様にカラーをころころ変えていく

シキイソグ シナナイヨウニ シヌスンゼンマデ

停留所はそこかしこにあるから


旅に出よう 春風に吹かれて 

僕らの心は自由でこそ輝くから


きっとそうだよ 始まりから終わりまで

桜の様だ 蝉時雨まで後少し 後少し

ずっと一緒に居たいと思うよ すっと春風が君の髪

艶やかに撫でていく

その美しさに僕は見惚れていたんだ

ずっと一緒に居てね 君が好きだから

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